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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/06/06 |
JAN | 9784002708737 |
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書籍文化の未来
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書籍文化の未来
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商品レビュー
2.5
10件のお客様レビュー
タイトルにあるように電子書籍と印刷本(紙の本)の行く末を考察した本。書籍文化の未来としては、一方が他方を押しのけるといった関係ではなくて、「双方しのぎを削る対決の果てに成り立つ、変動して已まないトレード・オフとしての共存」と筆者は主張している。 筆者の議論の展開としては双方の利...
タイトルにあるように電子書籍と印刷本(紙の本)の行く末を考察した本。書籍文化の未来としては、一方が他方を押しのけるといった関係ではなくて、「双方しのぎを削る対決の果てに成り立つ、変動して已まないトレード・オフとしての共存」と筆者は主張している。 筆者の議論の展開としては双方の利点と欠点を整理し、その中で重要だと思われるいくつかの論点について言及している。電子書籍の利点は検索容易性、相互参照可能性、更新可能性などであり、欠点は所在間の希薄さとリーダーの寿命である。一方、紙の本の利点は読みやすさの工夫(紙質、活字の余白、大きさ、行間など)、保存に適しているなどであり、欠点は販売のコストが高い(実店舗や倉庫が必要)などがある。 筆者は、個人単位では利点と欠点を秤にかけ、使い方に対する思い入れの違いから、評価が異なると見解を示す一方で、社会での評価はトレードオフの関係が鍵を握るという。特に、価格という要素が書籍と読者の在り方を変化させていく。 パピルスが本の主流だったときに羊皮紙が誕生したが、短期間で一気に取って代わられることなく、両者が共存した時代があった。その時代では、普段のちょっとしたメモなどには安価なパピルスを使い、重要な文書には高価な羊皮紙を使うなど使い分けが行われていた。しかし、全ての事象が共存するわけではない。例えば、活版印刷技術の発明によって、本を読むことができる人々が増え、本の種類も増えた。そうして大量出版を確立し、本の製造は手書きから印刷へとって代わられた。現在は、紙の本と電子の本が存在する時代。用途によって使い分けられるのかあるいは、新たな形態に移行するのか。本書は、そんなことを考える材料を提供してくれると思う。
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日本でも2012年にAMAZONからキンドルが発売され話題になりましたがアメリカでは2007年に世界で最初に販売され電子書籍が書籍販売に占める割合はアメリカ・イギリスが13%、ドイツが1%、日本はデータ無し(2011年)という状況で2013年の現在もそんなに事情が変わっていないの...
日本でも2012年にAMAZONからキンドルが発売され話題になりましたがアメリカでは2007年に世界で最初に販売され電子書籍が書籍販売に占める割合はアメリカ・イギリスが13%、ドイツが1%、日本はデータ無し(2011年)という状況で2013年の現在もそんなに事情が変わっていないのでは無いでしょうか、電子書籍は携帯性に優れており確かに便利ですがリーダーの性能と価格やソフト(本)の流通量と価格がまだまだ成熟しておらず爆発的な普及には程遠い気がします。また感覚の問題として所有感が無い事も読書家に受け入れられない点と思われます。 消費超大国であるアメリカの状況次第ですが現在同国の出版大手の殆どはドイツ・イギリス・オーストリア・フランスの大手メディア会社に買収されており低益率の冊子体販売に同国経営陣は見切りを付けている状況下で欧州のメディア会社は最大のマーケット、アメリカでの電子書籍の販売戦略をどう考えているのか興味の湧くところですが、アメリカの年間書籍販売額の約51%はAMAZON社が販売しており電子書籍の今後は同社と出版大手の取り組み次第との分析です。 紙の本は読みやすく愛着があり蔵書するという満足感が得られますが一方で購入即時性や携帯性と保管場所等を考えると電子書籍のメリットも無視出来ません。私は紙派ですが出張時や旅行等にはキンドルも持参しますがデータを所有しているのは実感が無く気に入った本はやはり冊子体を購入してしまいます。
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出版界の動きについて海外の動向も含めた情報が掲載されています。最終章は書名の副題にある電子本と印刷本の意義について、著者の体験も含め、示唆に富んだ内容が書かれています。最後だけはちょっと難しい話になっています。
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