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皆川博子コレクション(2) 夏至祭の果て

皆川博子【著】, 日下三蔵【編】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 出版芸術社
発売年月日 2013/05/18
JAN 9784882934417

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商品レビュー

4.3

6件のお客様レビュー

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2021/08/15

表題作に描き込まれる、キリスト教の容認と排斥を巡り世界が一変する様と、その状況に対する著者の酷薄な姿勢は、第2次大戦の終戦前後で色々な価値観がぐるりとひっくり返った理不尽を目の当たりにした皆川博子氏の実体験に基づいているのだな…と過去のインタヴュー等からは類推できる。 メジャーな...

表題作に描き込まれる、キリスト教の容認と排斥を巡り世界が一変する様と、その状況に対する著者の酷薄な姿勢は、第2次大戦の終戦前後で色々な価値観がぐるりとひっくり返った理不尽を目の当たりにした皆川博子氏の実体験に基づいているのだな…と過去のインタヴュー等からは類推できる。 メジャーなところでは遠藤周作氏、そして個人的に印象に残る篠田節子氏や貫井徳郎氏の作品等を引くまでもなく、文学の中で宗教と向き合う際には避けて通ることができない一面を如実に抉り出している。 さしずめ、もう1つの島原の乱、とでも称すべきドラマか。 後半に収められている時代物の作品群も、歌や芝居の世界に造詣が深い著者の指向が強く感じられ、読み応えがある。 「冰蝶」は、いわば「花闇」のプロローグ部分を膨らませたような短編で、度々氏の作品に登場する三代目澤村田之助への強い思い入れをここでも感じる。

Posted by ブクログ

2020/01/26

装丁のカメオは優雅だけど虚無的な瞳の、宗教画のような羊の肖像・・・迷える子羊・・・。 表題作のモティーフからの引用でしょうか。いつもの皆川世界観と違い、キリシタン弾圧という信仰を巡る物語なのに、神的存在を微塵も感じられない空気感が凄まじい。 「渡し舟」慕い慕われ恋い焦がれ、その川...

装丁のカメオは優雅だけど虚無的な瞳の、宗教画のような羊の肖像・・・迷える子羊・・・。 表題作のモティーフからの引用でしょうか。いつもの皆川世界観と違い、キリシタン弾圧という信仰を巡る物語なのに、神的存在を微塵も感じられない空気感が凄まじい。 「渡し舟」慕い慕われ恋い焦がれ、その川は誰と渡るのか。 「風の猫」時代物ブロマンス。 「泥小袖」同じ男を愛したのだ。死なば諸共、清濁併せ呑もうぞ。 「土場浄瑠璃の」死してなお、縛られた男と男と女。 「黒猫」皆川世界観らしさは随一な気がする・・・。誰しもが自分のためだけに生きて、死ぬのだ。 「清元 螢沢」伝統芸能まさしく脚本仕立て。内容はベターなんだけども、余韻はいつもの皆川節です。 「棒」心中遊びを繰り返す女、魔性の死に神。魅入られた男ははたして・・・。 「冰蝶」皆川先生十八番の三代目澤村田之助モティーフ。あくまで語り部が第三者なので・・・空気感が歯痒くて切ない・・・。 「花道」オチが・・・、あ・・・あああ・・・ああああ・・・・・・(※頭を掻き毟る顔文字)なんだけど、なんだ・・・この爽やかさすらある読後感は・・・。そうだ・・・これがいつもの皆川節だった・・・。

Posted by ブクログ

2018/10/20

<収録作品> 夏至祭の果て 渡し舟 風の猫 泥小袖 土場浄瑠璃の 黒猫 清元 螢沢 棒 冰蝶 花道

Posted by ブクログ

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