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わが盲想
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2013/05/17 |
JAN | 9784591134573 |
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わが盲想
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商品レビュー
4.1
50件のお客様レビュー
盲目のスーダン人が日本に来てからの学びや生活についてのエッセイ。 目が見えない中で外国に住んで外国語を習得して外国語で本を出すという、目が見える人間からしたら想像できないようなことをしている。 読み口はとても軽やかでしんどいこともあったと書いているけど、悲惨な感じはほとんどない...
盲目のスーダン人が日本に来てからの学びや生活についてのエッセイ。 目が見えない中で外国に住んで外国語を習得して外国語で本を出すという、目が見える人間からしたら想像できないようなことをしている。 読み口はとても軽やかでしんどいこともあったと書いているけど、悲惨な感じはほとんどない。
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盲人のスーダン人が日本に留学し、福井県の盲学校、筑波大、東京外大で学び、結婚し、東日本大震災の直後に父となるまで。 色んな人生があるのだな、と感心することしきり。 著者の数奇な人生を考えると、大概のことには驚かずに挑戦出来そうだ。
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開始数ページでもう「最高です」とレビュー書きたくなってしまうほど心を掴まれ、文字通りページを繰る手が止まらず、生活の多少のことを犠牲にして一日で読みきってしまった。 スーダンのハルツーム大学に通っていた盲目の青年(当時十九歳)アブディンさんが、言葉の全くわからない日本の盲学校...
開始数ページでもう「最高です」とレビュー書きたくなってしまうほど心を掴まれ、文字通りページを繰る手が止まらず、生活の多少のことを犠牲にして一日で読みきってしまった。 スーダンのハルツーム大学に通っていた盲目の青年(当時十九歳)アブディンさんが、言葉の全くわからない日本の盲学校で鍼灸の勉強をする機会を得て、それから約十五年日本で暮らし、結婚し、震災直後の混乱の中で北九州へ疎開して子どもを持つに至るまでの半生を語るエッセイ本。まあとにかく読んでみて下さい、読めばわかるから、としか言えない魅力がある。声を出して笑ったし、涙も鼻水も流して泣いたし、家で読むべし。 高野秀行さんの『移民の宴』で紹介されていたので本書を知ったのだが、紹介も何も、高野さんは取材をきっかけに知り合ったアブディンさんと友達になり、「アブは素晴らしいエッセイストになれる」と思ってこの本の出版をプロデュースした張本人。その見込みの正しさにさすが!と脱帽だ。アブディンさんは、稀有な経験をされたというだけでなく、それをこんなにも魅力的な日本語の文章で人に伝えることのできる知性の塊のような人だなと思った。知性、にはユーモアも含まれる。 日本においてはマイノリティ・オブ・マイノリティ、マイノリティの極致とも言えるような存在のアブディンさん、あからさまなタクシー乗車拒否など、ひどいことも少なからずあったようだが、「そんな可哀想な外国人が、溢れる才能と人間的魅力と篤い信仰心とで、大都会ニッポンで健気に逞しく生きてます」なんていう話ではない。他の誰とも同じように、自分の内なるダメ人間ぶりに手を焼きながら、他の誰とも同じように、ままならない現実の諸問題に次々と直面しては、他の誰とも同じように、父母や生まれ育った環境から受け取った生きる力をフル活用してサバイブしていく。彼と私は、共通項など何もないように見えて、実は全く同じではないかという発見。これが醍醐味なのだが、今回は彼が本の執筆という形で語ってくれた(そして私が読んだ)からわかったことだ。街で行き過ぎただけではわからない。 以下は、自分用備忘メモ。 ・勇気というか思い切りというか、ここぞというときの直感/直観の強さと決断力を発揮するシーンが好きだ。「今だ、これだ、これだけは手を離すな!という神の声が聞こえた」という感覚。 ・父の欠点、母の言葉、兄の助言、弟の趣味。 ・歩行訓練士の大槻先生、肩の触れ合う妄想からの、靴紐エピソード。投票権はない。 ・義弘さんの親父ギャグ迷惑、と思ったらなんと超絶役に立ってる。 ・奥さまの肝の座り方。 ・内戦、言論の自由、メディアの魔法。
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