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幸福の遺伝子

リチャードパワーズ【著】, 木原善彦【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2013/04/26
JAN 9784105058746

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商品レビュー

4

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2024/04/01

泣かされたなあ。予想以上によかった。 とある事件があってから、さっぱり物語が書けなくなったストーン。 ストーンの非常勤先のゼミに現れた、ものすごい不幸な過去を背負いながらも「感情高揚性気質(ハイパーサイミア)」という病的なまでのポジティブさで周りを輝かせるタッサ。 タッサのあま...

泣かされたなあ。予想以上によかった。 とある事件があってから、さっぱり物語が書けなくなったストーン。 ストーンの非常勤先のゼミに現れた、ものすごい不幸な過去を背負いながらも「感情高揚性気質(ハイパーサイミア)」という病的なまでのポジティブさで周りを輝かせるタッサ。 タッサのあまりのポジティブさに心配になり、相談を持ちかけたことで二人と深い関わりをもつようになっていく、カウンセラーのキャンダス。 彼女のハイパーサイミアは遺伝的なものであり、彼女の遺伝構造から世界の人々を幸せにできると考える科学者カートン。 科学番組をリードするジャーナリストで、カートンの研究を深く追うことになるシフ。 とりわけタッサとタッサの「幸せの根源」を中心に、この5人を巻き込んだ世界的な大騒動がおこっていく。 幸せというものの定義を、哲学的、心理学的、そして遺伝学的な側面からその形を削り出していく。 パワーズの文章は、密度が濃い。 とてもわかりやすいプロットなのに、ひとつの文を読むのにすごく時間がかかる。 ほかの人の50文字に比べて、パワーズの50文字は重金属でできているかと思うくらいに重い。 短いセンテンスのなかに、いかにもパワーズといった感じのアナロジーや比喩、そしてレトリックが詰まっており、2次元の文章は3次元にも4次元にも広がりをみせる。 その広がりを拾いながら読まなくてはいけないから、400ページ強という比較的少なめのボリュームにもかかわらずものすごく時間がかかる。 でも今回のパワーズは、辛くない。 異次元のセンテンスの大部分がわたしたち素人にも解釈可能であり、意味の広がりを心地よいと思わせてくれる。 全然進まなくても、苦痛ではない。 メタ的な視点で物語が語られているので最初少し戸惑うかもしれないけど、それもこの視点に気がついてしまえばなんてことはない。 パワーズのレトリックの上で奔放に踊る、タッサの姿を心ゆくまで楽しむことができる。 本当に素敵な物語。本当に本当に素敵な物語。

Posted by ブクログ

2023/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつも幸せが溢れている女性の秘密は幸福の遺伝子だった? 作家を志していたこともあるおとなしい男、その男の元彼女に似ている大人の女性カウンセラー、テレビの科学番組を担当する自由な女性、たくさんの会社を持ち遺伝子を研究している学者。 幸福が横溢する女子学生の周りで繰り広げられるストーリー、作者が介入しながら進んでいく。 幸せと何なのか。 虚構、相関と因果関係。 語りは難しくないが、理解するのは難しい感じ。 アメリカ人はカウンセラーが大好きだけれど、すぐに不安になるし自信がなくなるのだろうか。幸せを探して、幸せを考えて、メディアを巻き込んだ大騒動になるほど、幸せに飢えているのだろうか。 私は単純なので、幸せとは「愛と感謝」。それだけだと思う。価値観が違いすぎてついていけない所があったけれど、お話はすごく面白かったし、好きな終わり方だった。

Posted by ブクログ

2021/09/25

環境か遺伝か、古くて新しいテーマ。ゲノム研究が進んではいるが、当たり前だが、相互作用、インターアクションの結果であり、単純に言えないところがある。幸福度の指標自体が基準難しい。この物語は、状況にかかわらず、楽しく過ごせる人はどんな人なのかという問い。気分の浮き沈みは誰にでもあるし...

環境か遺伝か、古くて新しいテーマ。ゲノム研究が進んではいるが、当たり前だが、相互作用、インターアクションの結果であり、単純に言えないところがある。幸福度の指標自体が基準難しい。この物語は、状況にかかわらず、楽しく過ごせる人はどんな人なのかという問い。気分の浮き沈みは誰にでもあるし、その幅の問題?。オーバーストーリーに続くパワーズ二作目でした。

Posted by ブクログ

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