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商品レビュー
3.3
42件のお客様レビュー
久々山本幸久作品。 キャラクターは個性的でオモロそうなのが多いけど、印象に残りにくいのはなんでだろうと考えてみた。 この小説、お話として終わってないからなんだと気づく。タイトル通り「準備中」で終わってしまっているんや。それもかなり中途半端に準備中、続編を書くつもりなのかも知れな...
久々山本幸久作品。 キャラクターは個性的でオモロそうなのが多いけど、印象に残りにくいのはなんでだろうと考えてみた。 この小説、お話として終わってないからなんだと気づく。タイトル通り「準備中」で終わってしまっているんや。それもかなり中途半端に準備中、続編を書くつもりなのかも知れないが、やっぱり展覧会のせめて直前までは書いてほしかった。 福助展覧会はめども立たず、八木橋のフランス行も決まったばかりのところ、マサヒコの夢もまだまだ書き込めそうだし、サクラのボクシングもそう。まぼろしの福助も何もしてないし… 伏線回収全然終わってないのがとっても残念。切に続編希望
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お仕事小説シリーズ 八王子 野猿公園内にある小さな美術館 そこに働く学芸員や仲間たちのお話 美術館って、シーンとして美しいイメージだったけど 中はこんなに戦争なんだ(笑) ひとつのイベントに何年も準備がかかるなんて ちっとも知らなかった。 乾福助の展覧会、実現するといいな
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『弾吉』が、こじんまりとした愛らしいと称される『野猿美術館』で学芸員として働くようになってから、丸三年が経つ。念願が叶ったと言えるが、好きなことをやれているかと問われれば、雑務に追われるばかりである。 そんな彼が見せられたのは、心和む羊の絵。それ以降、時々侍の姿を見るようになり…...
『弾吉』が、こじんまりとした愛らしいと称される『野猿美術館』で学芸員として働くようになってから、丸三年が経つ。念願が叶ったと言えるが、好きなことをやれているかと問われれば、雑務に追われるばかりである。 そんな彼が見せられたのは、心和む羊の絵。それ以降、時々侍の姿を見るようになり…。 人生に悩む男と、彼を取り巻く人達との、賑やかで心温まる日々の物語。 なりたい職業に就いたからと言って、やりたい事ができるとは限らない。幼いころ夢見ていたのとは違う現実の厳しさ。けれど、周りから見れば、結果的にはなりたかった人を押しのけてなっている訳で。 「やらなくちゃ駄目なんだ」悩まない人なんていない。それでも皆頑張っているんだよ、としんみりするかと思えば、ユーモラスな文章で楽しく読める。 さらに華を添えるのが、個性的な登場人物達。皆過激だけど、とても魅力的だ。きっとそれぞれに、興味深い人生を送ってきているはず。脇に置いておくのが惜しいくらい。特に『ザ・本物』と『大将』が気になる。彼らの話も別な形で読むことが出来たらなあと思えるくらい。
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