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なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか

ロバート・C.アレン【著】, グローバル経済史研究会【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NTT出版
発売年月日 2012/12/01
JAN 9784757123045

なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか

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商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

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2022/05/08

極めてオーソドックスかつ類書に比べて簡潔に記載されている為、初めて経済学を学ぶ人や時間がない社会人向けに好適。 途上国にとっては貧困の罠から抜け出すための基本の書。グローバルヒストリーを理解したい人には格好の入門書だと思う。

Posted by ブクログ

2022/03/10

ロバート・C・アレン(1947年~)は、ハーバード大学博士、加ブリティッシュ・コロンビア大学教授、オックスフォード大学経済史教授&ナフィールド校フェロー等を経て、ニューヨーク大学アブダビ校Global Distinguished Professor。2012~13年、アメリカ経済...

ロバート・C・アレン(1947年~)は、ハーバード大学博士、加ブリティッシュ・コロンビア大学教授、オックスフォード大学経済史教授&ナフィールド校フェロー等を経て、ニューヨーク大学アブダビ校Global Distinguished Professor。2012~13年、アメリカ経済学史会長。 本書は、2011年にオックスフォード大学出版の「入門シリーズ」の一巻として出版された『Global Economic History:A Very Short Introduction』の全訳である。日本語訳のタイトルは、著者が当初考えていたという「Rich Countries and Poor Countries」に近いものとなっている。 内容はタイトル通り、1500年頃の世界では地域間の繁栄・貧富の格差は小さかった(と考えられている)にもかかわらず、15世紀の大航海時代以降、それが徐々に拡大し、19世紀初頭から現在までは、更に一層の拡大を続けてきたのは何故なのか、見方を変えれば、経済成長がアジアやアフリカではなくてヨーロッパで始まったのは何故なのかを、世界の歴史を、地域・国家の枠に縛られずに、またヨーロッパ中心の世界観を排して、分析し、描くことにより、明らかにしたものである。 このようなグローバル・ヒストリーというアプローチは、20世紀末から多くの学者が試みており、著名なものでも、ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(原書1997年)、ケネス・ポメランツ『大分岐』(原書2000年)、E.ウォーラーステイン『近代世界システム』(原書1974~2011年)等があり、近年では、更に射程を伸ばしたユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』のようなものも見られる。(私は『銃・病原菌・鉄』、『サピエンス全史』及び、川北稔『世界システム論講義』は読んだ) 本書のあとがきで訳者代表の眞嶋史叙は、本書は、ポメランツの『大分岐』が火を付けたグローバル・ヒストリー確立のレースを勝ち抜いた著者(及びオックスフォード大学の経済史)の集大成であり、それは、対立するような様々な見解も取り込みながら、整合性のあるストーリーを示し、更には「大いなる分岐」を再び閉じていこうとする(=格差を縮小させていこうとする)方向性も描き出しているという。 尚、本書の目次は以下である。 第1章:大いなる分岐~「豊かな国」と「貧しい国」のルーツをたどる 第2章:西洋の勃興~最初のグローバル化 第3章:産業革命~なぜイギリスではじまったのか 第4章:工業化の標準モデル~ドイツとアメリカのキャッチアップ 第5章:偉大なる帝国~インドの工業化の挫折 第6章:南北アメリカ~なぜ南北格差が生じたのか 第7章:アフリカ~なぜ貧しいままなのか 第8章:後発工業国と標準モデル~帝政ロシアと近代日本のキャッチアップ 第9章:ビッグプッシュ型工業化~ソ連・戦後日本と東アジアの奇跡 大きなテーマ、膨大な研究結果を、入門書としてコンパクトにまとめており、また、日本がなぜ西欧諸国にキャッチアップできたのかについて、他国との比較も交えて分析されている点も興味深く、グローバル近代(経済)史に関心のある向きには一読の価値ある良書といえるだろう。(外国人の著書にはしばしば冗長なエピソードなどが挿入され辟易するが、そうしたものもなく読み易い) (2022年3月了)

Posted by ブクログ

2020/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

経済的な側面から、発展した国とそうでない国とを比較して論じていく本書。 第1章では序論として、必要最低限レベルの生活の国では労働力が安く、機械の発明や導入へのインセンティブが働きにくいため、経済的な発展が進まないとしている。第2章から第4章までは歴史をたどり、イギリス産業革命と西洋の発展、ドイツやアメリカの工業化へと話が進む。第5章はインドの挫折、第6章では南北アメリカ大陸の格差を生んだ要因、第8章ではアフリカが貧しい理由について触れられ、ここでも第1章で挙げられた機械化へのインセンティブの欠如が挙げられている。第8章は後発工業国としてロシアと日本に言及し、第9章では戦後のソ連、日本、台湾・中国・韓国がなした奇跡的(異常とも言える)発展について、その要因を探っている。 終盤がやや急ぎ足というか、論が足りない印象もあるが、日本の発展が特殊過ぎることは改めてよく分かった。 アフリカを30ページ程度で終わらせているのはさすがに少ないな、というのと、オーストラリア、島嶼国、中東、東南・南・西・中央アジアについて全く触れられていないのが残念なところ。実質、目立つ地域である西欧とアフリカ、アジアの発展国である日本・中国・台湾・韓国までで議論は止まっている。人類の歴史から見れば、むしろ(せめて)中東と西・中央アジアには触れないと物足りない。 全体的にコンパクトにまとめっていて読める本ではあるが、人類史としてしっかり読むならばジャレド・ダイヤモンドの『銃・病原菌・鉄』や『文明崩壊』のほうが面白い。これらの本の周縁にある参照先の一冊としては有益かもしれないが。

Posted by ブクログ

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