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孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生 フィールドの生物学9

前野ウルド浩太郎【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東海大学出版会
発売年月日 2012/11/19
JAN 9784486018483

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孤独なバッタが群れるとき

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商品レビュー

4.6

26件のお客様レビュー

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2022/06/04

前から気になっていたものの、手を出していなかった本。香君のあとがきで紹介されていたのをきっかけに読んでみた。 なんとも不思議、精巧なバッタの生態。大学を卒業してから10数年間、謎の解明に挑戦する筆者の記録。師匠の指導で成長する姿、先行する研究の検証や反証、自らのアイディアで新た...

前から気になっていたものの、手を出していなかった本。香君のあとがきで紹介されていたのをきっかけに読んでみた。 なんとも不思議、精巧なバッタの生態。大学を卒業してから10数年間、謎の解明に挑戦する筆者の記録。師匠の指導で成長する姿、先行する研究の検証や反証、自らのアイディアで新たな謎に取り組む姿など、興味深い。著者のミドルネームの秘密も明らかに! 筆者が研究するのはサバクトビバッタ。大移動しながら農作物に壊滅的な被害を及ぼす害虫として知られている。なお、バッタの語源はラテン語の「焼け野原」!大発生のときに襲ってくる黒いバッタは、普段は緑色で、複数のバッタを一つの容器に閉じ込めて飼育すると、黒くなるという研究が1921年に発表された。 隔離されて育った孤独相のバッタは周囲の環境に似た体色を発現するが、多数のバッタとともに育てられた群生相は黒い体色。そして、同じバッタが、環境などの変化により、孤独相と群生相の変化を起こす。顕著な相変化を示すのが、サバクトビバッタとトノサマバッタ。筆者は、この仕組みと謎に取組み続けている。

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2019/09/12

時間的にはバッタを倒しにアフリカへの前の話。 時間的流れが前後したが、この前段階があってアフリカなのねと大納得。昆虫の研究者の人が日々どのようにして実験をしたり課題を見つけたり、相談したりしているかがとてもわかりやすく書いてあり、面白かった。 ところどころ名言が散りばめられている...

時間的にはバッタを倒しにアフリカへの前の話。 時間的流れが前後したが、この前段階があってアフリカなのねと大納得。昆虫の研究者の人が日々どのようにして実験をしたり課題を見つけたり、相談したりしているかがとてもわかりやすく書いてあり、面白かった。 ところどころ名言が散りばめられているので、笑いだけでなくとてもためになる本だと思う。

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2018/12/24

生物図鑑を読んでいると、生態が明らかでない種の数に驚かされる。 メジャーな生物ですら専門書が出版されていないことも多く、 カニとワタリガニの生態の違い、タコとイカの進化系統、カバの亜種など、 さほど専門的でないことですら詳しく調べようとすると苦労する。 では、そもそも生物を理解...

生物図鑑を読んでいると、生態が明らかでない種の数に驚かされる。 メジャーな生物ですら専門書が出版されていないことも多く、 カニとワタリガニの生態の違い、タコとイカの進化系統、カバの亜種など、 さほど専門的でないことですら詳しく調べようとすると苦労する。 では、そもそも生物を理解するためには何が必要とされるのか。 遺伝子やゲノム、分子生物学的な装置や手法に頼らずとも、出来ることは山とある。 例えばバッタ。 脱皮回数を記録し、体長を計測し、触覚の節を数え、数ミリの卵のサイズをノギスで測る。 もちろん闇雲に繰り返すのではなく、飼育密度、エサ、部屋の明るさを変え。 さらには卵黄を減らしたり、蛍光塗料を塗る場所を変えたり、触覚を色んなものでこすり続けたり。 そういう数十万もの試行があってこそ、従来考えられていた『泡栓に含まれる物質の蓄積で群生相、孤独相は変化する』、 『混み合いは後ろ足の接触頻度で判別される』といった定説は覆され、 『親の成虫期の密度、孵化したときの大きさ、幼虫時の飼育密度の組み合わせにより成虫形態が決まる』、 『混み合いは異性の触覚が触れあうことにより判定される』、『住環境の明るさが卵の大きさに影響する』といった新事実が明らかになる。 たった一つの種を理解するのに、一体どれだけの人間と資金と時間が必要とされるというのか。 しかも、それが理解されたとして人類に直接的なメリットがあるとは限らない。 だが、そんな研究に人生をついやせる人間がいて、さらにその生活を支えることができる社会のなんと素晴らしいことか。 本書では研究の苦労が余す所なく素直に述べられているというのに、 学問の原点である「知らないことを明らかにすること」の楽しさを改めて思い出させてくれる。 たくさんの人が役に立たない研究を成し遂げ、また、それを多くの人が楽しめる社会であることを願わずにはいられない。

Posted by ブクログ

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