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大千世界の生き物たち

スズキコージ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 架空社
発売年月日 1994/05/01
JAN 9784906268627

大千世界の生き物たち

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商品レビュー

4.4

10件のお客様レビュー

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2021/08/17

ホルヘ・ルイス・ボルヘスの幻獣辞典は、大人向きだとすると、この本は子供向き? この本を愛読してる子供とは、友達になれるな。うん。

Posted by ブクログ

2019/05/31

18.8.25 スイッチインタビュー 出口治明Xミムラ ミムラが幼少の頃図書館で繰り返す貸し出しては読んでいた絵本

Posted by ブクログ

2013/03/25

誰かに何かを説明するのは難しい。相手が相応の経験を積んだ大人であっても、難しい。ましてそれが子供に対してとなると、これはもう本当に途方に暮れるしかない。 なぜ大人が子供に説明するのが難しいかといえば、見ている世界が違うからだ。大人の世界は差異と分節に満ちて整然としている。論理や...

誰かに何かを説明するのは難しい。相手が相応の経験を積んだ大人であっても、難しい。ましてそれが子供に対してとなると、これはもう本当に途方に暮れるしかない。 なぜ大人が子供に説明するのが難しいかといえば、見ている世界が違うからだ。大人の世界は差異と分節に満ちて整然としている。論理や倫理で説明され、構造化された世界だ。しかし、子供は違う。子供が生きるのは謎と混沌が支配する世界だ。目が眩むほどカラフルなカオスが充満した、不条理の世界だ。 しかし、だからといって相互理解が不可能かといえば、全然そんなことはない。だって大人はみんな、子供だった。必要ならば立ち止まり、かつての自分を振り返って、身を屈めて語りかけることが出来る人を、僕は大人だと思っている。 そう考えると、スズキコージは決して大人ではない。少なくとも、大人としてこの本を書いたわけではないことは確かである。一人の少年が、世界という謎、生活という混沌の中を自分の足だけで立とうとした時、歩こうと決めた時、この本は生まれたのだ。 彼が不可解や不思議に出会い、疑問を抱くその時に、砂糖菓子とミルクの匂いを振り撒きながら、遥か第三千世界から生き物たちがやってくる。その「答え」としてやってくる。 近代以降、合理主義の嵐が吹き荒れて、科学が世界を説明する時代が訪れた。宗教は希釈され漂白されて地上に降りてきた。自然は解読されるべき書物になった。哲学的理論神はカントにその首を斬り落とされ、産業革命を通してミネルバのフクロウは燃料や歯車へと姿を変えていった。やがて、合理主義は世界を飲み込んだ。世界は科学に恥じ入り、屈服した。そして、科学によって説明される部分だけが「有用」とされ、世界を名乗る資格を与えられることになった。 しかし、この近代合理主義というやつは、骨の髄までつくづく大人の都合の産物なのだ。思考の癖とも言えるかもしれない。だが、子供は違う。科学は子供を作れない。子供を生み出すのはいつだって世界だ。だから、子供の疑問は常に世界の方を向いている。合理主義の裏側へと、科学の闇へと向いている。 子供はその裏や闇がどれだけの広さと遠さをもっているのかを知っている。そして本当は、かつて子供だった大人も、それを知っている。無限や永遠を湛える大千世界の存在を確かに感覚している。だからこの本を、枕元で微睡む自分の子供に読み聞かせたりもするのだ。 スズキコージは、子供と大人を行ったり来たりしながら、絵を描き、文を書く。それは彼が、大千世界がその間に広がっている事を深く理解しているからだ。カオスとロゴスの隙間、裂け目、その深淵だけが大千世界へ通じる入り口であり、そこに住む生き物たちを招聘する為の唯一の扉であることを知っているからだ。 子供は説明されることで、説明することを覚えていく。分節と綜合を理解してゆく。大人は説明を試みることで、既知の解体を経験する。過去が別の次元へとズレてゆくのを感覚する。これは、子供が大人になるための本だ。そして、大人が子供に戻るための本だ。

Posted by ブクログ

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