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最果てアーケード

小川洋子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/06/21
JAN 9784062176712

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商品レビュー

4

161件のお客様レビュー

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2023/07/03

華やかさのない、必要のない人には忘れられたアーケードの、そこに住む少女の目から見た話。 この少女が亡霊?なのか、時間の流れが違うところに身をおいえているように見える。体がなのか心がなのか、そのせいで廃墟の影というか気配のような存在に思えてならない。 好きなのはノブさん。

Posted by ブクログ

2023/05/09

世界一小さなアーケード、ほんの10数メートル先は行き止まりそこには変わった店が軒を連ねている。 「私」は家主であり配達員でもある。 どんなアーケードなのか想像してみる、どことなく懐かしい感じがする。 シャッター街でもなく、おかげ横丁や温泉街の横丁でもない、どら猫横丁でもなさそう。...

世界一小さなアーケード、ほんの10数メートル先は行き止まりそこには変わった店が軒を連ねている。 「私」は家主であり配達員でもある。 どんなアーケードなのか想像してみる、どことなく懐かしい感じがする。 シャッター街でもなく、おかげ横丁や温泉街の横丁でもない、どら猫横丁でもなさそう。道化た雰囲気があるきっとスペイン横丁的な感じ。行ったことないのでイメージなんですが脳内の色見本をめくりながらあわせてみました。 読了して、うーん、なんだろうこの雰囲気は自分はこの気持ちを表す言葉を持ち合わせていない、まだ解明できないでいる前世とを繋ぐ何かのように感じてしまった。仮に「@#$%」ぽいと表現してみる事にした。 生と死の境界に日常が蠢いているような「@#$%」ぽさは原始の揺らぎのように時を刻んでいる。 ひょっとして「@#$%」じゃなくて「@#$%!?」があってるのかもしれない。 辿り着くとそこには川が流れていて何度渡っても同じ川が現れるようなデジャブ 彼女は佐野元春信者だったから当然「ロックンロールナイト」の歌詞はそらんじてるに違いない。 小川洋子さんだけに「リトルリバーアゲン」って感じで真実に辿り着けないでいる状態。そうだ、頭文字をとって「LRA」「りら」ってるってかんじ。 ろれつが回らないような響きがいい。 りらってるんだww 彷徨いながら常に何かを追い求めているって感じかな。 作中、たくさんの音が鳴っていたはずなのに聴こえてこないのです。サイレントムービーをみてるように。 フォークダンスの擦り切れたレコードの音もドーナッツを揚げる音も路線電車が通る音も何も聞こえなく情景だけが現れては消えてゆくそんな背中を追ってるような コウモリのメロディーをヴァイオリンで奏れる助手。周波数を人の耳にあわせても不細工な響きにしかならなかったように耳鳴りにしか感じない。 石鹸の香りや軟膏の匂いはイメージできるのに不思議だ。 時間軸が曖昧に乱れて過去と今を行き来して愛する人たちに出会うけど、未来はほんの10数メートル行ったら行止まってしまう行き場のない閉塞感。 たらり・たらりら・りら・りら・たらり お店のことで近所にも風変わりなところがあります。 金曜しか営業しない手作り振りかけ屋さんとか、月水金はディサービスに行ってて火木土しか営業しない金物屋さんとか。長野で入った蕎麦屋さんも週4日昼時の150分しか営業してないとかww 仕事してるとゆうよりそこで生活しているって感じが強くって閑散とした暮らしの一部に仕事があるってところが長閑に映りました。 最果てのアーケードもそんなお店が集まってるような気がしました。 小川さんの作品はこれで7つ、小説にエッセイ、短編集に対談集、図書館の棚の背表紙に彼女の名前を見つけると不思議に手に取ってました。小説とは違うジャンルの棚にも隠れていたり、地下書庫に眠ってたり、返却したてのワゴンの棚にも彼女はいました。 違う作品も読んでみたい、でもしばらくいいかも・・ 偶然みかけたら借りてしまうかもだけどww

Posted by ブクログ

2023/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

異空間に突然紛れ込んでしまったかのような余韻にいつまでもひたっていたくなる。 ここは世界で一番小さなアーケード。 入口はひっそりとして目立たず、中も古びていて薄暗い。街中にある商店街というより、何かの拍子にできた世界の窪みのような空間。知る人ぞ知る、という感じの特殊な場所。 アーケードで売られているものは、使い古しのレース、使用済みの絵葉書、義眼、ドアノブ、遺髪レース…。一体誰が使うの?と問いたくなる品々だけれど、必要とし買い求めるお客が少なからずいる。買い求めるお客がいる限り、アーケードは消滅することはない。 酒井駒子さんの表紙がアーケードの物悲しさを見事に表現していて、目が離せなくなる。 常に死の香りがまとっていてこの世の寂しさ切なさ哀しみを拭いきれず、けれど頁をめくる指を止めることができない魔力がそこにある。止めたいのに止めれない。そして物語が終わっても続きが読みたくて仕方ない…そんな物語だった。 久々に小川ワールドの虜になってしまった一冊。 ああ、できることならノブさんの雄ライオンのドアノブを回して窪みの中に入り、好きなだけ閉じこもってみたい。

Posted by ブクログ

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