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石ころのうた 角川文庫

三浦綾子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2012/04/25
JAN 9784041002414

石ころのうた

¥220

商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2023/12/12

作者の作品は「氷点」を高校生時代に読んだ以来でした。 作家になる前は戦時中は教師をされていた時のお話です。 彼女自身の若い頃の自伝小説です。 作者の人なり、戦時中の生活、炭鉱街で暮らす人々の生活が書かれています。 作者の戦争への思いを知る事が出来ます。

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2022/08/07

読み終わったのが8/と原爆投下の日。偶然だけど、おぉっと思った。 三浦綾子さんは、予想を越えるいい意味で変わった方だった。裁縫お料理が得意な、勝手に女性っぽいイメージを持っていたので。 自伝ということで、どんな生涯を送ったのかな〜と思い読み始めたが、最後に思った事は戦争は二度と...

読み終わったのが8/と原爆投下の日。偶然だけど、おぉっと思った。 三浦綾子さんは、予想を越えるいい意味で変わった方だった。裁縫お料理が得意な、勝手に女性っぽいイメージを持っていたので。 自伝ということで、どんな生涯を送ったのかな〜と思い読み始めたが、最後に思った事は戦争は二度と起こしたらいけないな。と感じた。 戦時中の話を聞く機会が減った中で、このタイミングでこの本に出会えて感謝です。 私の知らない戦時中のことを色々と知ることができた。

Posted by ブクログ

2021/12/17

三浦綾子の自伝小説だ。 彼女は、小学校の教師になり、皆から好かれた。だが、彼女はこの小説を書くにあたって、当時のことを思い出し、自分は全然教師として失格だったと悔悟している。たしかに、彼女のクラスの子たちは、成績は良い方だった。でも、今にして思うことは、全然、子供たちに必要なこと...

三浦綾子の自伝小説だ。 彼女は、小学校の教師になり、皆から好かれた。だが、彼女はこの小説を書くにあたって、当時のことを思い出し、自分は全然教師として失格だったと悔悟している。たしかに、彼女のクラスの子たちは、成績は良い方だった。でも、今にして思うことは、全然、子供たちに必要なことを、大切なことを教えていなかったというのだ。真理を教えるべきであったと。愛することは何かを教えるべきであったと。実につまらぬことを口やかましく教えてきたことを後悔したという。キリスト教に帰依した彼女らしい反省で好感がもてる。彼女は、生徒をかわいいと思い、厳しく躾けることを使命と思い、1人の生徒も置き去りにしてはならぬと思い、働いていたのだ。それでも十分立派だと思うが、ダメなのだ。彼女は生徒たちに、大きくなったら、あなた方も御国のために死ぬのよ、と語っていたという。その一方で、生徒が可愛くてならなかったというのだから、戦争というものが世の中の思考に影響をあたえる異常さを本当に恐ろしくかんじる。それを彼女は、書く。 国家が戦争をはじめた場合、勝つという一つの目的に向かって強引に国民を引っ張っていく。たんに、特高警察や憲兵が脅し、すかすだけではない。自分みずからが、志願さえして命を落としていくほどに洗脳されてしまう。そして国民全体がそれを讃美し、戦争を肯定して疑わぬ心理になっていく。 彼女がカエリスになるまでは描かれていないが、本書の最後の方に書かれている言葉がある。 この世の中で絶対というものは何だろうかと。神でもないと。それは、自分は死ぬということだ。そして、彼も彼女もみな死ぬという事だ。それだけは絶対であるのだ。だから何ということまでは言われてない。ただその事実があるだけだ。

Posted by ブクログ

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