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出口のない部屋 角川文庫

岸田るり子【著】

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商品詳細

内容紹介 赤いドアの「出口のない部屋」に誘われるように入り込んだ3人の男女。3人には一見共通点はない。彼らは、なぜこの部屋に閉じ込められたのか?それぞれが語る身の上話に「真実」はあった。ホラーテイストを含んだ異色ミステリ。
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2012/04/25
JAN 9784041001240

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商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2017/03/14

自分という存在に違和感を感じてしまったら、人はどう生きていけばいいのだろう。 いま、ここにいる自分。それは本当に自分なのか。 誰かの思い通りに操られ、自分の意思など関係なく生きらされているだけなのか。 自分のアイデンティティーがわからなくなってしまったとき、すがれるものがあればす...

自分という存在に違和感を感じてしまったら、人はどう生きていけばいいのだろう。 いま、ここにいる自分。それは本当に自分なのか。 誰かの思い通りに操られ、自分の意思など関係なく生きらされているだけなのか。 自分のアイデンティティーがわからなくなってしまったとき、すがれるものがあればすがってしまうのが人の弱さなのかもしれない。 自分を他者に反映し、他者を自分に取り込む。 そうして、歪んだ形でも自分を保つしかなかったのかと思うと切ない。 閉じ込められた部屋での三人の会話が面白かった。 それぞれ、自分に都合のいいところだけを語り、真実は告げない。 そして語らなかった部分は、人生から削除してしまったように最初からなかったことにして生きてきた。 語らなかった部分にこそ込められている心理描写が深い。 何よりも物語としての構成がよかった。 途中で「もしや?」と結末が見えてくる場面もあったけれど、読み終わってみればいろいろと違った面もみえてくる。 三人が語り合う「出口のない部屋」の小説部分は特に面白いと思った。 しかし、結末はあれでよかったのだろうか? 最後にぬくもりを感じられたことが救いになったのだろうか? 「他者は地獄である」(サルトル)の意味が、いまひとつ理解しきれなかった。 様々な真実に対し、意識が否定をくわえていく。 そして結局は真実を見失っていってしまう。 ゆえに、その精神世界は地獄である・・・こんな意味なんだろうか。

Posted by ブクログ

2014/01/12

 プロローグで描かれるホラー作家と編集者のいわくありげなやり取り。そして出口のない部屋に閉じ込められた、医療研究者、売れっ子作家、開業医の妻。彼らの身の上話とつながりを描いたミステリー。  絶妙に嫌な人間を描くのが巧いなあ、と岸田さんの作品を読んでいると思います。特に秀逸なのが...

 プロローグで描かれるホラー作家と編集者のいわくありげなやり取り。そして出口のない部屋に閉じ込められた、医療研究者、売れっ子作家、開業医の妻。彼らの身の上話とつながりを描いたミステリー。  絶妙に嫌な人間を描くのが巧いなあ、と岸田さんの作品を読んでいると思います。特に秀逸なのが医療研究者の夏木祐子。こういう女の人っていそうだな、と読んでいて思わずイライラしてしまいました(笑)  見ず知らずの人が同じ密室に閉じ込められて、という作品は一時期小説や映画でよく取り上げられていましたが、どれもデス・ゲームの側面が強くて、面白くはあるのですが大枠は一緒で細かいところでしか差がつかなかったような印象があります。  この作品は状況は似ていても「出口のない部屋」というのは、あくまで作品に深みを与えるため、犯人の闇を描くためのの一つの装置だったのだと思います。そういう意味では同じ作風のフィクションの中でもかなり異色です。現に密室状態でのサスペンスやスリラーの側面は弱く、あくまで三人の人生を結んだものは何か? という謎が主題です。  多少強引ではあるものの、三つのつながりをつなぐ要素が明かされるシーンは読みごたえがありました。部分的にこう来るのかな、と読める箇所はあったのですが、真相はそれをもう一つ上を行くものでやられたなあ、という感じでした。

Posted by ブクログ

2013/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

プロローグとエピローグ以外は、ホラー作家仁科千里がかいた小説という作りになっているのだが、これにすっかり騙された。 ただ事件のあらまし自体は「そんなに上手くいくかぁ?」と感じた。 リアリティのない作品だった。

Posted by ブクログ

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