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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/04/25 |
JAN | 9784041002810 |
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商品レビュー
4
260件のお客様レビュー
黒白の間で人々の話を聞くことは、辛く悲しい出来事があったのはおちかだけじゃないのだから堪えろという押し付けではなくて、語られた出来事の様々な側面を思うことで、おちか自身の過去を俯瞰して見るきっかけを作ってくれる、優しい荒療治なのだろう。 暗くて狭い蔵の中から外へ出て行ったように...
黒白の間で人々の話を聞くことは、辛く悲しい出来事があったのはおちかだけじゃないのだから堪えろという押し付けではなくて、語られた出来事の様々な側面を思うことで、おちか自身の過去を俯瞰して見るきっかけを作ってくれる、優しい荒療治なのだろう。 暗くて狭い蔵の中から外へ出て行ったように、おちかの気持ちが内から外へ踏み出して、過去に折り合いをつけていく最初の一歩のお話。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【2024年54冊目】 変調百物語――通常の百物語は人々が一堂に会して行うが、三島屋で行われているそれは、語り部がやってきて、話が済めば帰ってしまう、まさに変調の百物語だ。とある事情で三島屋に身を寄せている「おちか」は、叔父の伊兵衛の依頼でその百物語の聞き手となるのだが…。 外れなしの宮部みゆきさんの三島屋変調百物語シリーズ第一作目です。やはり外れなし!五つの連作短編集をドキドキしながら読みました。 章が進む度に主軸となる主人公のおちかの過去のあれそれも明らかになっていき、最終章の五章では過去話となっていたこれまでのお話が一つになりました。見事! おちかの成長ぶりも良いですし、最終章で姿を見せたラスボスも良いですね。いつか彼の話を聞くことにもなりそうな気がします。 なんとシリーズは9作目まで出ているようで二作目以降を読むのが楽しみです。
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長いシリーズになっているから、今から読み始めるのに抵抗があったが、なんのことはない。 この巻でちゃんと広げた風呂敷がとりあえず畳まれている(大団円がちゃんとある)。そして次巻以降を読む価値もある、と思わせる面白さもある。なので、とりあえず一巻だけ…で全然よいのでした。 どの話にも...
長いシリーズになっているから、今から読み始めるのに抵抗があったが、なんのことはない。 この巻でちゃんと広げた風呂敷がとりあえず畳まれている(大団円がちゃんとある)。そして次巻以降を読む価値もある、と思わせる面白さもある。なので、とりあえず一巻だけ…で全然よいのでした。 どの話にも、語り手が「わざわざ三島屋に語りに来る」事情があって、それが怪談に語り手の後悔や恐怖心を乗っける仕掛けになっているから、ただの怪異短編集とは違う、新感覚の「ものがたり」として読める。
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