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終点のあの子 文春文庫

柚木麻子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2012/04/10
JAN 9784167832018

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終点のあの子

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商品レビュー

3.9

206件のお客様レビュー

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2017/08/17

終電のあの子

女子高生が主役の短編集です。 女子高育ちの方なら分かると思うのですが、進路に迷い、交友関係にギクシャクする青春時代のエッセンスが詰まった珠玉の短編集です。 柚木麻子の真髄はここにありといったかんじなので、ぜひ読んでみてください。

nawoo

2024/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フォーゲットミー、ノットブルー 立花希代子 世田谷にあるプロテスタント系の私立女子校。 森ちゃん 希代子と同じクラス。 瑠璃子 卒業生。美大の大学院に通う。二十七歳。 名村洋子 担任。世界史担当。三十代半ばで独身。 秋川雅美 出席番号一番。希代子とは中学一年のときも同じクラスだった。 奥沢朱里 高校からの入学。 仁科 希代子の隣の席。とても気がつきやすい。 美樹 中等部から一緒。 えどやん 中等部から一緒。 星野 秀才組。 保田幸子 内部生。目と目が離れた猫背で太めな女の子で、靴下をたるませ、のしのしと蟹股で歩く。 奥沢エイジ 朱里の父。写真家。 メイコ 奥沢エイジの恋人。モデル。 希代子の母 美恵子。目黒通りでインテリアショップの店長をしている。 希代子の父 商社のシンクタンクに勤める。ドバイに赴任。 恭子 高校入学組。クラスで堂々と振る舞っている。学年で一、二を争う美人。大学生の恋人がいる。 たあくん 恭子の彼氏。 カトノリ サブカル好き。 高木 美術の先生。 綾乃 恭子のグループ。 瀬川 学年主任。五十代の古典担当の女性教師。 甘夏 森奈津子 中高一貫校の私立女子校に入学して三年強。市民プール「オンネッティ」でアルバイトを始める。 一樹 奈津子の弟。 伊達 奈津子のバイト先のマネージャー。 ミッツー 光野。奈津子の隣のクラス。環七通りのガソリンスタンドでバイトしている。 吉沢 清掃のおばさん。 佐久間 市民プールのアルバイト。大学生。 島田 市民プールのアルバイト。大学生。 ふたりでいるのに無言で読書 菊池恭子 第一志望の世田谷の有名私立のお嬢様校に進学。卓也と付き合ってた。家は「おしゃれ帝国 クリーニング・キクチ」を経営。 卓也 恭子の彼氏。 岩田洋二 恭子が中学二年から付き合ってた。卒業と同時に別れた。 保田早智子 高校では漫画研究部に入っている。ウインナー指。 早智子の父 大学教授。六十代。 早智子の母 百科事典の編集の仕事をしている。 山下美加 恭子と同じグループ。ウインナー指の名付け親。 楠木卓也 恭子の姉と同じ大学のテニスサークル。姉の一年後輩。 内田美佐子 保田と仲が良い漫研部員。 オイスターベイビー 奥沢朱里 高校を卒業して四年が経過しようとしている。 杉ちゃん 朱里の親友。 田島淳之介 朱里が二年から付き合ってるクラスメイト。 山村 淳之介の親友。パッケージデザイン会社のプランナーに内定。 松田美咲 デザイン科。 島根明人 朱里と同じクラス。 瑠璃子 高校のOG。十五歳の朱里に美大進学を勧めてくれた恩人。四年前、留学していたベルリンから帰国し、有名な広告デザイナーの西門と結婚。 浩輔 瑠璃子の子ども。 キタムラカナコ 卒業生で、三十代のアクセサリーショップオーナー兼デザイナー。

Posted by ブクログ

2024/03/15

 何年も前から工事が続く駅。永遠に終わらないかのように見え、すっきりとした完成形が想像できないその情景は、常に発展途上である、人物それぞれと重なる。  どんな自分でありたいのか。どんな自分として人から見られたいのか。  中等部からの内部生である希代子。高等部から、有名な写真家...

 何年も前から工事が続く駅。永遠に終わらないかのように見え、すっきりとした完成形が想像できないその情景は、常に発展途上である、人物それぞれと重なる。  どんな自分でありたいのか。どんな自分として人から見られたいのか。  中等部からの内部生である希代子。高等部から、有名な写真家を父に持つ朱里が入学してくる。希代子は朱里の奔放な行動に魅かれる。急速に親しくなっていく二人だったが、朱里のノートに書かれていた希代子に対する言葉を見てしまったことで一変する。  他の3編は、もともと希代子と親しかった森ちゃん、クラスで目立つ存在の大人っぽい恭子さんとサブカル好きの保田さん、大学生になった朱里の物語。視点が変わるとそれぞれがいろいろな思いを抱えていることや、思いがけない面を持っていることに気づかされる。  希代子にとっては、時々学校をさぼって「急行片瀬江ノ島行き」に乗り、ひとりで海を眺めるのだと言う朱里が、自由できらきらしているように思えた。でも、きっとその海は「フォーゲットミー ノット」の青だったんだろうなと思った。

Posted by ブクログ

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