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ラジオ福島の300日
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 毎日新聞社 |
発売年月日 | 2012/03/19 |
JAN | 9784620321189 |
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
私は、福島出身でRFCの大ファン。東京都に住んでからも未だにPodcastなどでRFCに関するものは聞いている。 そのため、書かれているアナウンサーには非常に親しみを感じているし、描かれている現場には、身近な場所が多く読み進めるのは辛い事もあった。 涙が止まらない事も多々あっ...
私は、福島出身でRFCの大ファン。東京都に住んでからも未だにPodcastなどでRFCに関するものは聞いている。 そのため、書かれているアナウンサーには非常に親しみを感じているし、描かれている現場には、身近な場所が多く読み進めるのは辛い事もあった。 涙が止まらない事も多々あった。 私にとってラジオ福島は、親しいご近所の様な身近に感じられるメディアだったのだが、本書からその様に感じているリスナーはたくさん居るのだと感じた。 その親しいラジオ福島が、必死に報道をするドキュメントに想像を絶する厳しい状況だったことが伺えた。 ただの美談をまとめたドキュメントではない。 また、ラジオのメディアとしての弱さ、強さを考えさせられる内容だった。 ラジオ福島のファンとして、この本を出版してくれた事には感謝したい。 また、ラジオファンとして、ラジオというメディアに一層注目したい。
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前書きの「取材の中で」の、地元メディアとしてのラジオの矜持が打ち砕かれる様。それは東日本大震災以前の、別の出来事の話なのだけど、この苦しい体験を持ったラジオ局が、震災のときにはどうだったのか。 この本が伝えるべきは、当時の惨状でもなければ今も終わっていない声でもなく、そのときに、...
前書きの「取材の中で」の、地元メディアとしてのラジオの矜持が打ち砕かれる様。それは東日本大震災以前の、別の出来事の話なのだけど、この苦しい体験を持ったラジオ局が、震災のときにはどうだったのか。 この本が伝えるべきは、当時の惨状でもなければ今も終わっていない声でもなく、そのときに、ラジオというメディアがどんな役割を果たし、またそのために権利や費用といったものをどうしたのか。ラジオと相性がいいとされるインターネットも、自治ではなくて民間が運営しているサービスに支えられていて、結局のところ「会社がどう考えるか」という話なのだ。立派だったという当時の評価の裏に、存続の危機すらおぼえさせる売上減。 ラジオの話ではあるけれど、それ以外の見方が十分できる。
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あの大震災に遭遇した誰もが、現実のむごさ、冷徹さに立ちすくんだ。被災したいちラジオ専業の小規模ラジオ局員が、持てる力を振り絞って被災者の姿を追い続けた。あの日を、あのあらゆる恐怖に正面から向き合わざるを得なかった人々の、生への葛藤を描き出している。人間は、自然の前にはあまりにも無...
あの大震災に遭遇した誰もが、現実のむごさ、冷徹さに立ちすくんだ。被災したいちラジオ専業の小規模ラジオ局員が、持てる力を振り絞って被災者の姿を追い続けた。あの日を、あのあらゆる恐怖に正面から向き合わざるを得なかった人々の、生への葛藤を描き出している。人間は、自然の前にはあまりにも無力だ。自然に意思などないだけに、脈々と続いてきた日本人の中の被災の歴史が、再び繰り返されたことに、言いようのない絶望感と、人間の限りない希望を追い求める姿を見た。淡々と事実を追う筆致も好印象だ。
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