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史記 武帝紀(七)
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史記 武帝紀(七)
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商品レビュー
4.3
11件のお客様レビュー
最後まで夢中で読み切った!面白かった。ここまで長いと途中飽きて来ること多いが、色々な個性のある人物が登場し、それぞれの立場でその時代を生ききっているという感があり、ワクワクしながら圧倒された。淡々とした文章に好感を持て読みやすかった!
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★2014年5月14日読了『史記 武帝紀7』北方謙三著 評価A この巻で、話は大きく動く。この作品最大の山場を迎える。 治世55年に渡り漢を統治してきた武帝は、遂にその生涯を閉じる。最後の最後に後継者を選びこの世を去っていく。 そして、永きに渡りその武帝の中書令として仕え、武帝を見つめ、記録を残してきた司馬遷もその役割を終え、自らを律してきた厳しい日々も終わり、人に戻り若い弟子をとり、余生を送り始める。 また、極北の地で一人厳しく、自然と戦い生き抜いてきた蘇武は、降将として匈奴の将軍になり、漢と戦ってきた戦人である李陵を迎え、何回かの冬を過ごす。 そして、漢の新しい帝となった劉弗陵に仕える大司馬将軍に任じられた霍光は、匈奴に囚われの身となっている李陵とその一族の名誉を回復し、漢の地に戻すことを画策して、単于であった狐鹿姑の後継者たる新単于である壺衍革是に使節団を送る。 しかし、それが引き金となり、李陵は蘇武の住んでいた極北の地へ送られる事となってしまう。最後の機会に、李陵は、漢の使節団の前で、蘇武に向けての意味を込めて、舞を舞う。 万里を征き、沙漠を渡り 君が将となりて匈奴に奮う。 路、窮まり絶え、矢刀くだけ、 士衆滅びて名すでにおつ。 老母すでに死(ころ)さる。 恩を報ぜんと欲すといえども将に安(いずく)に帰せん。 なんと厳しい別れの歌でしょうか。男として李陵がその友である蘇武へ送る永遠の別れが万感を込めつつ、淡々と歌われています。 また、武帝の臣下であった桑弘羊は、その奉公の最後の仕上げとして、大変な芝居を打ち、新体制となった新帝の劉弗陵の統治安定のために、わざと霍光と対立し、不安分子のあぶり出しを行う。
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前漢第7代の皇帝武帝の生涯を司馬遷の史記より小説に仕立てた筆者渾身の話題作。短気で独断的だといわれ前漢の国力を最も充実させた武帝。前半は天才戦術家衛青と霍去病の抜擢。そして繊細かつ慎重に中央集権体制を強化、外征にて成功を納め領域を拡大し東西交渉を盛んにしていく。繁栄が絶頂を迎える...
前漢第7代の皇帝武帝の生涯を司馬遷の史記より小説に仕立てた筆者渾身の話題作。短気で独断的だといわれ前漢の国力を最も充実させた武帝。前半は天才戦術家衛青と霍去病の抜擢。そして繊細かつ慎重に中央集権体制を強化、外征にて成功を納め領域を拡大し東西交渉を盛んにしていく。繁栄が絶頂を迎えると今度は退廃への一歩。治世後半では絶大な権力に溺れ、体の衰えとともに絶対的な権力が侵される不安に晒されていく。時を経て揺れ動く心の様を匈奴の反攻と司馬遷による本紀完成とともに見事に描ききる。そしてなんといっても、水滸伝、楊家将でおなじみ迫力満点の騎兵戦。唸る歴史書!
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