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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2012/02/02 |
JAN | 9784594065423 |
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商品レビュー
3
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いくら正しいことをしようとしても本来の指揮系統に従わない軍人のありように、初めてといってよいぐらい全面的な駄目出しを出した本作は、ある意味、過去の奇想兵器ウォーシミュレーション小説からの進歩を示している。ただし、それも主人公の言い分が正しいかったという事実により、無理やり本筋に戻...
いくら正しいことをしようとしても本来の指揮系統に従わない軍人のありように、初めてといってよいぐらい全面的な駄目出しを出した本作は、ある意味、過去の奇想兵器ウォーシミュレーション小説からの進歩を示している。ただし、それも主人公の言い分が正しいかったという事実により、無理やり本筋に戻し、なおかつ、そこから現実的にはありえないであろう、米露間の全面戦争に突入させかねない事態に進む。これを、どう収束させるかというのが、本作の肝となっているが、露大統領の軍による暗殺という非常に危ない方向性を示し、流石にそれでは拙いらしく、露大統領の独走を抑えるべく相手方の裏切りによるという言い訳を用意して正当性をこじつけたのは、どうにもこうにも如何なものかという感が否めない。最後に、主人公の立場はあっさりと復権するのも、いくら政権が変わったからとはいっても、どうかとは思う。話はテンポよく進むので、読みやすい。また、今までは負ける筈もないほど、圧倒的なテクノロジーで相手を打ち負かすという面白みのない話が多かったが、本作では同じ思考が可能で先を読むことができる相手が、手段を構わず力押しするので好敵手となっており、この辺りのバランスは良く取れている。
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