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一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

東浩紀【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/11/24
JAN 9784062173988

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商品レビュー

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2022/12/03

成田悠輔による『22世紀の民主主義』を思い出しながら読んだ。ルソーの社会契約論を基礎に、独自の論理を展開していく。頭の体験というか、心地良い脳の疲労感が知的充足感を齎す良い読書体験。 スコットペイジの多様性予測定理。集団の多様性が高ければ高いほど、集合知の精度が上がる。一般意志...

成田悠輔による『22世紀の民主主義』を思い出しながら読んだ。ルソーの社会契約論を基礎に、独自の論理を展開していく。頭の体験というか、心地良い脳の疲労感が知的充足感を齎す良い読書体験。 スコットペイジの多様性予測定理。集団の多様性が高ければ高いほど、集合知の精度が上がる。一般意志についてのルソーの主張はその定理と全く同じことだという。三人寄れば文殊の知恵、と言えばピンと来るが、問題は議論の展開方法、結論の絞り込み方だ。叩き台があるかどうか。あるいは、多数決、熟議。それらをアナログかデジタルで処理するかという話だ。論点はボンヤリ分かる。しかし、データベースを活用したとて、アナログな手法との違いは規模感と処理速度の差異程度。ルソーが社会契約論で述べる立法者とは、一般意志を掴み、制作や制度として具体化可能な一部の天才。独裁者がその役目を務めること。他方、データベースとアルゴリズムであれば人は不要と著者は言う。成田悠輔に発想が近い。しかし、両者とも、では実務的にアルゴリズム開発に人が介入する点に触れていない。自動生成したアルゴリズムを多数決というアルゴリズムで自動選択し決定するという事だろうか。無理がある。 結局、政治とは境界、属性ごとに利害調整を行う場合に必要となる意思決定、決定事項の渉外代表機能だ。つまり、内政と外交が政治機能に求められるわけだが、その一般意思反映に民主主義が取り入れられ、選挙制度がある。しかし、データは内政にはある程度活用できても、外交は難しいだろう。実務想定をするなら、例えば、外国と相互にデータベース間で利害調整をする場合、領土問題をどう解決するのか。自国優位にアルゴリズムを調整したくもなるし、それだから、境界単位が異なれば、別の論理、別のアルゴリズム、纏まらない一般意思という事なのだ。その点では、カールシュミットの政治論の方が地に足が着いているし、データベースに夢を求めるには、まだ、論理薄弱ではないのか。

Posted by ブクログ

2021/07/27

「一般意志2.0」東浩紀著、講談社、2011.11.25 262p ¥1,890 C0095 (2021.07.31読了)(2016.01.04購入)(2011.12.06/2刷) 副題「ルソー、フロイト、グーグル」 【目次】 序文 1 第一章 第二章 第三章 2 第四章 第五...

「一般意志2.0」東浩紀著、講談社、2011.11.25 262p ¥1,890 C0095 (2021.07.31読了)(2016.01.04購入)(2011.12.06/2刷) 副題「ルソー、フロイト、グーグル」 【目次】 序文 1 第一章 第二章 第三章 2 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 第一〇章 3 第一一章 第一二章 第一三章 第一四章 第一五章 参考文献 固有名索引 謝辞 ☆今後読む本 「市民政府論」ロック著・鵜飼信成訳、岩波文庫、1968.11.16 「夢判断(上)」フロイト著・高橋義孝訳、新潮文庫、1969.11.10 「夢判断(下)」フロイト著・高橋義孝訳、新潮文庫、1969.11.10 「グーグル革命の衝撃」NHKスペシャル取材班著、新潮文庫、2009.09.01 「ノイマンの夢・近代の欲望」佐藤俊樹著、講談社選書、1996.09.10 ☆関連図書(既読) 「動物化するポストモダン」東浩紀著、講談社現代新書、2001.11.20 「社会契約論」ルソー著・桑原武夫訳、岩波文庫、1954.12.25 「エミール(上)」ルソー著・今野一雄訳、岩波文庫、1962.05.16 「エミール(中)」ルソー著・今野一雄訳、岩波文庫、1963.07.16 「エミール(下)」ルソー著・今野一雄訳、岩波文庫、1964.07.16 「孤独な散歩者の夢想」ルソー著・今野一雄訳、ワイド版岩波文庫、1991.01.24 「ルソー」桑原武夫編、岩波新書、1962.12.20 「ルソー『エミール』」西研著、NHK出版、2016.06.01 「読書の学校・ルソー『社会契約論』」苫野一徳著、NHK出版、2020.12.30 「ハンナ・アーレント」矢野久美子著、中公新書、2014.03.25 「ウェブ進化論」梅田望夫著、ちくま新書、2006.02.10 「Twitter社会論」津田大介著、洋泉社新書y、2009.11.21 (アマゾンより) 18世紀のルソーの見た夢が現代社会で実現する! グーグルやツイッターなど、人々の無意識を可視化する情報技術を使い民主主義の組み替えへ──。政治の新たな可能性を拓く大胆な構想。 「一般意志」。フランスのみならず世界を代表する思想家J・J・ルソーが18世紀半ばに『社会契約論』の中で唱えた言葉です。しかしその意味するものの難解さから、これまで、さまざまな解釈がなされてきました。 東さんが本書で展開するのは、このルソーの唱えた「一般意志」は、21世紀のいまこそ実現し得るという大胆かつ斬新な論。ルソーの一般意志をあえてベタに読み込み、それを現代に適用するとはどういうことか、探求します。そして、「人々の無意識を現代の情報技術を駆使することで可視化し、それを政治に反映することこそが、一般意志の実現につながる」と述べるにいたるのです。 そしてそのアイデアは、いまやさまざまな局面で行き詰まっている、いまの民主主義、政治を突破する可能性に満ちています。 私たちの多くは「何か問題があれば、議論を尽くしたほうが民主主義的でうまくいく」と思っていないでしょうか? でもそれは本当のことなのでしょうか? 昨今の政治の機能不全を見ていると、私たちが信じてきた民主主義の形はすでに賞味期限を過ぎているような気さえします。 本書では情報技術を実装した新しい民主主義、政治の道を提示することで、日本の社会に新たな一石を投じるものなのです。 雑誌連載時から大きな反響を呼んだ注目書、待望の刊行です!!

Posted by ブクログ

2019/06/02

思いもよらない視点だった。ルソーの精緻な読み取りから一般意志の正確な概念を描き出し、無意識的民主主義を提唱する。 星5つにできなかったのは、肝であるにもかかわらず、情報技術の変容(発表からたった8年しか経っていないにま関わらず、ニコニコ動画は下火だ)があることと、無意識すら、そ...

思いもよらない視点だった。ルソーの精緻な読み取りから一般意志の正確な概念を描き出し、無意識的民主主義を提唱する。 星5つにできなかったのは、肝であるにもかかわらず、情報技術の変容(発表からたった8年しか経っていないにま関わらず、ニコニコ動画は下火だ)があることと、無意識すら、それが政治に結びつのならば介入する恣意的な動きが予想されるからだ。 熟議の限界を指摘したのは見事。 全体的に荒っぽさは目立つが読んでいて刺激を受けた。

Posted by ブクログ

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