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一一一一一

福永信【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2011/11/15
JAN 9784309020716

一一一一一

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商品レビュー

3.1

13件のお客様レビュー

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2021/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

饒舌に語る側とその話に応える側がいる。 語る側は相手に対して投げかけ問いただしながら話す。それに対して受けて応える側は「ええ」「そのとおり」「たしかに」「そうですね」「そうです」「おっしゃるとおり」「おそらくは」といった具合に基本的には否定しない合いの手の一言を返し続ける。 この投げる・受けるのやり取りが延々と続く。 受ける側の合いの手の言葉は同じような異常と思える頻度で続くので読み飛ばしたくなるわけだが、ただ我慢してこのやりとりを目で追っていくと、応える側に対してなんかこんな人もいるよなとふと思わせる効果がある気がした。 饒舌に語る側のほうが具体的なことを述べているのだが、語る側よりも応える側の方にリアリティを感じる不思議なゾーンに入る。 そして応える側の「ええ」「そのとおり」「たしかに」「そうですね」「そうです」「おっしゃるとおり」のあまりに無味乾燥な言葉の一つひとつの裏に、応える側の書かれていない心の声が実はあるのではないか?と頼まれてもいないのに勘繰る自分があらわれる。書かれた言葉よりも書かれていない言葉を思いながら書かれた言葉を目で追い続けるということになる。

Posted by ブクログ

2015/08/29

よく分からなくて、2度読んだ。 でも、やっぱりよく分からなかった。 一か所で、こうすると死んでしまうからねと言っていたが、そこで死んだことになっている?記述が出てきて、そこだけが矛盾するので混乱している。 自転車屋さんが、誘拐されたのか、警察から尋問を受けているのか?など細かい部...

よく分からなくて、2度読んだ。 でも、やっぱりよく分からなかった。 一か所で、こうすると死んでしまうからねと言っていたが、そこで死んだことになっている?記述が出てきて、そこだけが矛盾するので混乱している。 自転車屋さんが、誘拐されたのか、警察から尋問を受けているのか?など細かい部分もよく分からない部分もある。 そして、趣旨もなんだろう? 二度目に読み直すと、第一章の部分は、社会に出る学生達へのメッセージなどが込められているようにも思うが、読み終わるとただの会話調で、「そうですね」などの一方が限られたバリエーションの返事で会話を進めるという実験的な手法を試しただけのような気もする。最近は、自我の崩壊により文の主語が途中で変わっている文学が流行っているらしいが、それに近い違和感。私は、好きでない。 最初から最後まで、よく分からない。すっきりしない感は残るし、やや繰り返しや理屈っぽさにしんどさは感じるが、何かは感じたので、★3つ。

Posted by ブクログ

2014/08/24

今までこんな小説を読んだことがない。対話形式で物語が始まるのだが、しばらく読んでもまったく内容が理解できない。誰が何についての会話をしているのか悶々とした気持ちで読み進めると、あるところで霧が晴れたように物語の道筋がみえてくるのだ。その時のなんとも言えない爽快感をぜひ味わってみて...

今までこんな小説を読んだことがない。対話形式で物語が始まるのだが、しばらく読んでもまったく内容が理解できない。誰が何についての会話をしているのか悶々とした気持ちで読み進めると、あるところで霧が晴れたように物語の道筋がみえてくるのだ。その時のなんとも言えない爽快感をぜひ味わってみてほしい。

Posted by ブクログ

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