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朝
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朝
¥550
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商品レビュー
3.4
6件のお客様レビュー
どれも庶民の群像のある時間を切り取ったスケッチ的な小説である。田山花袋『朝』に出てくる隣家の爺さん、李孝石『そばの花咲く頃』の一夜の契りとその種であることをにおわせる青年、伊藤栄之助『鶯』では冒頭の婆さんと産気づいた家無しの母親など、印象に残る。67/100
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『必ず訪れる夜明けに、希望の光を見出す人達の物語』 生活の糧を求め汽船で東京へと向かう一家の旅立ち【朝】 そばの花咲く月夜の出来事、明かされる事実とは【そばの花咲く頃】 朝から晩まで忙しい田舎の警察署の様子を描いた【鴬】 どんな状況でも、必ず朝は訪れる!希望の朝が…
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「朝」 東京に行けば楽になる、そんなものではないのだろうという予感が、文面から立ち上ってくる。 それでも、この家族にとって月給取りになった息子との生活は、経済的なよりどころでもあり、希望でもあるのだ。 新しい生活が始まる朝、船の上から東京を見上げる2人の兄弟の姿をかわいく感じると...
「朝」 東京に行けば楽になる、そんなものではないのだろうという予感が、文面から立ち上ってくる。 それでも、この家族にとって月給取りになった息子との生活は、経済的なよりどころでもあり、希望でもあるのだ。 新しい生活が始まる朝、船の上から東京を見上げる2人の兄弟の姿をかわいく感じるとともに、頑張って生き抜け、とエールを送りたくなる。 「そばの花咲く頃」 これは、親子の可能性が・・・・ 堤川でのドラマが想像できて、なんだか柔らかく静かであたたかな希望の光が見えた気がした。 そんな偶然って、ある? 「鶯」 なんとも忙しくてにぎやかな警察署だ。 ニワトリを盗む人、お金を使いこんでしまう人。 みんなどこか切ないようで、滑稽で、笑ってしまう。 てんでばらばらのような訪問者たちだが、その関係を繋ぐ糸が見えてくるラストが印象的だった。 タイトルは鶯。 貧しい中、日々を生きる人たちの希望や運や、はかなさを象徴しているような気がする。 幸せの青い鳥、か。
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