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涅槃の雪
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涅槃の雪
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商品レビュー
3.9
37件のお客様レビュー
日本史の勉強で文言をなぞっていたぐらいの天保の改革、市井の人の辛さがよくわかる、それでいて物語も最後まで読むとあっと驚きの仕掛けの実に素晴らしい作品。人物の描写が細かくて、やむにやまれぬのね…とかこの姉さん1枚上だったか!と膝を打つような楽しみ方もあり。おすすめ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸時代の3大改革の一つ、天保の改革。「どれほど多くの者たちの運命が狂わされたことか」門佑の感慨に考えさせられる。 改革そのものは失敗だと習ったけど、幕府の財政の立て直しと物価の抑制を目指したハズ。この改革が失敗して、その後、財政は持ち直したのでしょうか? 改革が失敗に終わったから、江戸幕府が終わるのを早めたわけでもないですよね。たぶん。(史実を知りませんが) 強引な改革が悪だったのか、改革が必須な幕府が終末期だったのか、飢饉か、貨幣改悪か、外国船の対応か、あるいは、奢侈に溺れ改革を潰した民衆が悪か。時代の流れか。 食を絶たれて亡くなられた矢部様よりも、先の飢饉で飢え死にした百姓の方がよほど無念だと 江戸の奢侈は、百姓の辛苦に支えられておる。それを忘れて商人も町人も、ひいては大名旗本さえもが贅の限りを尽くす。このままでは早晩この国は、立ち行かなくなろう 武士が命を賭して守るものより、飢え死にする百姓が無念と語る。それを見ない振りして奢る江戸の民を憐れむ。そして幕府を。しかし、これも時代の流れなのかもしれない。 そして、現代の私たち。社会は「江戸」を超えて、”地球”全体に広がっている。どこかの誰かが飢え死にする無念さの上に、私たちの生活(奢侈かどうかは別として)が成り立っているに違いない。幽閉された鳥居なら何を口にするだろう、と。 そして、涅槃に雪は降るだろうか、と。
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初読の作家さん。 敬愛してる方がよく読んでらっしゃるので挑戦してみました。 水野忠邦の天保の改革をベースにしたお話。 主人公のお姉さんがカッコよすぎです。 途中モヤモヤしましたが最終的には納得のいく終わり方でした。
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