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シッダルタ
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シッダルタ
¥220
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商品レビュー
4.1
23件のお客様レビュー
ヘッセと言えば、みんなも大好きな、あの教科書に載っていた究極の名セリフ 「そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」 これ↑しか読んだことなかったのですが、気が向いたので「シッダルタ」を読んでみた。 シッダルタ、って音、いいですね。 なぜか、澄んだ瞳の青年が木陰で静かに佇む姿が目...
ヘッセと言えば、みんなも大好きな、あの教科書に載っていた究極の名セリフ 「そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」 これ↑しか読んだことなかったのですが、気が向いたので「シッダルタ」を読んでみた。 シッダルタ、って音、いいですね。 なぜか、澄んだ瞳の青年が木陰で静かに佇む姿が目に浮かびます。 そういうイメージのある名前。 しかし、私はタイトルからシャカのバイオグラフィを想像していたのに、全然違っていて、時代設定はそのあたりなんだけれど、解説にも書いてあったとおり、ヘッセ版「ツァラトゥストラ」という感じの本でした。 おもしろかったし、たくさんのハっとさせられる叡智に満ちた言葉でいっぱいだったけど、でもストーリーそのものは単純というか、筋が読めてしまいます。 ただ、20世紀初めの西洋人がこれを書いたというのはやっぱり驚くなぁ。東洋的な描写に全然違和感がない。 ほほぅ、と思う文章がいっぱいあったけど、やっぱり 「そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」 の究極性には負けます。 いや、このせりふ、ほんと刺されますよね。ひと突きで。 蝶(蛾?)のもつ神秘的なイメージ、静かな羽ばたきの印象とあいまって、なんか、もうたまらんです。 今確認したら中学校の教科書なんだ。高校じゃなくて。ビックリ。 大人だけでなく、中学生ですら刺されるセリフ。 天才ですね。
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美しい文章が、シッダルダの転落と悟りを描き出していると感じました。畳語が多く繰り返されている印象がありますが、その調子は美しいと思います。老齢に至ったときの、修行を続けてきたゴヴィンダと、仏陀と袂を分かったシッダルダの対比も印象的でした。
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タイトルからお釈迦様のなにがしかが読めるのかと思ったが シッダルタという名前の求道者が悟りを求める話でした 本を読んだ上での理解度は2~3割程度といった具合で自分には 難易度が高かった、他の方のレビューを読ませてもらってやっと4割くらいでしょうか {「知識」を人に伝えることは...
タイトルからお釈迦様のなにがしかが読めるのかと思ったが シッダルタという名前の求道者が悟りを求める話でした 本を読んだ上での理解度は2~3割程度といった具合で自分には 難易度が高かった、他の方のレビューを読ませてもらってやっと4割くらいでしょうか {「知識」を人に伝えることはできる しかし、「知恵」を伝えることはできないのだ} 求道者は仏陀から教えを請わないで自ら道を開こうとするが、欲にまみれてしまう それさえも、味わうことでしか知恵として自分に溶け込めないという考え方には うなずける部分もあると思う 頭で知ってるだけでなく、体験(味わう)したうえでないと自分自身で本当に理解できないことはある 仏陀から教えを請わなかったが 遊女、賭博師、自分の子、河の渡り守と人からも学び さらに川の流れから「時」の存在、人間の苦悩まで説いてくれる 理解度は読み手の人生経験や知識量に左右されそうです
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