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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2011/08/05 |
JAN | 9784794218452 |
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平気でうそをつく人たち
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平気でうそをつく人たち
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商品レビュー
3.8
47件のお客様レビュー
原題は"Pepole of The Lie"。自分を正当化するため無意識に嘘を重ねて他者を犠牲にすることも厭わない「虚偽の人々」を、著者は「邪悪」と称している。今でいう「自己愛性パーソナリティ障害」であろうか。本書で登場する患者はどこにでも居る普通の人々であり...
原題は"Pepole of The Lie"。自分を正当化するため無意識に嘘を重ねて他者を犠牲にすることも厭わない「虚偽の人々」を、著者は「邪悪」と称している。今でいう「自己愛性パーソナリティ障害」であろうか。本書で登場する患者はどこにでも居る普通の人々であり、そこにあるのは「違和感」と「矛盾」。それらがどういう心理状態や論理構造で生じるのか詳らかに分析されている。特に「集団の悪」の章で語られるベトナム戦争でのソンミ村虐殺事件を取り上げてストレスによる退行性についての見解が興味深い。 テーマの特殊性もあって全体的には面白い内容ではあるが、著者の個人的見解や感情、思想が色濃く出ており、精神医学的な理論や客観性に欠ける部分は否めない。
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平気でうそをつく人間は、それを倫理的に悖るとは露たりとも考えない。 ただただ利己的であり、他人の痛みや共感性がどこか欠如している。本書はそういった人達を相手取ることになった精神科医の記録。
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著者の息子、とんでもないことに気づいた。 悪(evil)という字の綴りは、生きる(live)という字の綴りの逆だということに。悪は生に対置するもの、他者を支配し、その肉体ばかりか精神をも殺すもの。 悪い人間に焦点をあて(悪い人間というのは犯罪者を指すのではなく、どこにでもいる普通...
著者の息子、とんでもないことに気づいた。 悪(evil)という字の綴りは、生きる(live)という字の綴りの逆だということに。悪は生に対置するもの、他者を支配し、その肉体ばかりか精神をも殺すもの。 悪い人間に焦点をあて(悪い人間というのは犯罪者を指すのではなく、どこにでもいる普通の人間)虚偽で取り繕った仮面の下にある「邪悪性」に目を向けさせようというのが本書のねらい。気づきにくいけれどわりと出会う、話していて、なんだか変だぞあなたの感覚、と感じるような人々。精神科医の診断を求めて来る者たちの多くは、この邪悪性の犠牲となっている。 最後の方では、ベトナム戦争時のアメリカ軍によるソンミ村虐殺事件を中心に、集団としてまたは国家としての悪に考察が深まる。理想主義者であることを自認する著者は、世界平和を希求するためには悪と科学的に向き合うことが必要だと考えているようだ。非常に高邁な信念のもとに書かれたのではないかと思われる、読みやすくも示唆に富むベストセラー。
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