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ラテンアメリカ五人集 集英社文庫

ホセ・エミリオパチェーコ, マリオバルガス=リョサ, カルロスフエンテス, オクタビオパス, ミゲル・アンヘルアストゥリアス【著】, 安藤哲行, 鈴木恵子, 鼓直, 野谷文昭, 牛島信明【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2011/07/20
JAN 9784087606256

ラテンアメリカ五人集

¥550

商品レビュー

3.5

13件のお客様レビュー

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2023/08/10
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 ラテンアメリカ文学の作家5名による短篇と詩合わせて7篇を収録。   ホセ・エミリオ・パチェーコ「砂漠の戦い」(安藤哲行訳)   マリオ・バルガス・リョサ「小犬たち」(鈴木恵子訳)   カルロス・フエンテス「二人のエレーナ」(安藤哲行訳)   オクタビオ・パス「白」(鼓直訳)           「青い花束」(野谷文昭訳)           「正体不明の二人への手紙」(野谷文昭訳)   ミゲル・アンヘル・アストゥリアス「グアテマラ伝説集」(牛島信明訳)  M・バルガス・リョサの「小犬たち」とO・パスの「青い花束」が特に好き。この2篇は物語として比較的読み易く、理解し易かったかもしれない。  反対にパスの「白」とM・Á・アストゥリアスの「グアテマラ伝説集」には全く歯が立たなかった。シュルレアリスムというのかマジックリアリズムというのか、翻訳による原文からの隔絶なのか、ラテンアメリカ文学はほぼ初心者である自分には早過ぎたのだろうか?  改訂にあたり版権の都合で本作から除かれたというシルビーナ・オカンポの「鏡の前のコルネリア」を読んでみたい。

Posted by ブクログ

2023/05/30

ラテンアメリカ少年の小説2作 というわけで、ラテンアメリカ五人衆の文庫より、パチェーコとリョサの作品を。どちらとも少年時代をその生の声に語らせることに成功した作品。 パチェーコ「砂漠の闘い」はタイトルだけ見てブッツァーティみたいな雰囲気か?と思ったけど、全然関係なく?メキシコシ...

ラテンアメリカ少年の小説2作 というわけで、ラテンアメリカ五人衆の文庫より、パチェーコとリョサの作品を。どちらとも少年時代をその生の声に語らせることに成功した作品。 パチェーコ「砂漠の闘い」はタイトルだけ見てブッツァーティみたいな雰囲気か?と思ったけど、全然関係なく?メキシコシティ下層地域(多分)の息遣いが味わえる。少年が友達の母親(アメリカナイズされた)に恋するという筋。結局ずっと後になって、その女性は自殺したということを旧友から聞かされるのだが…1940年代後半から50年代前半のメキシコシティ風俗も、日系移民やアメリカ文化との関係など含めて追体験できる楽しい小説だけど、語り手自身は語っている現時点でどこにどんなふうにいるのだろうか?そこが謎のまま。兄貴のことは書いてあるのだけれど…パチェーコは自分は初の作家だけど、どっちかというと詩の人みたい。 で、リョサ「子犬たち」大作群の前。だけどもう語り口、構成と内容が渾然一体となったリョサの作風は完成してる、そんな感じ。こっちはペルーはリマのワルガキどもの追体験。4人の少年ともう一人、犬に男の一番大事なところを咬みきられてしまった少年との成長(或いは未成長)の物語。読んでて最初は4人の他に語り手の少年いるのかと思ってたけど、語り手というより4人の少年の声がこだましあう音響空間のただなかに、読者は立っているのでした… (2011 10/13) 「ラテンアメリカ五人衆」より引用2つ  それは単なる予兆、単なる前奏、事前の快感に対する単なる制限だが、だからこそやがて、行為そのものに変わる。 (p138) フェンテス「二人のエレーナ」より。この短篇の筋は、結婚した妻のエレーナと、その母親の(同じ名前の)エレーナ二人を愛する男、というもの。それが土台にあって、そこに(1960年代の)映画とかアメリカ黒人運動とか(この文章で書かれている)ジャズなどが入り込んで溶け合っている、そんな感じの短めの短篇。で、この文章・・・なんか前に挙げた「本能による漂流」そのものってな感じ。人間における「本能による漂流」は文化(高いの低いのひっくるめて)?  僕は宇宙とは巨大な信号のシステムであり、森羅万象の間で交わされる会話であると思った。僕の行為、コオロギの鳴き声、星のまたたきは、この会話の中にちりばめられた休止と音節と語句にほかならなかった。僕が音節であるのはどんな言葉だろうか。その言葉を誰が誰に向かって話しているのだろう。 (p177) こちらはパスの掌編「青い花束」から。これと次の「正体不明の二人への手紙」は散文スタイルで、パスがシュルレアリスムの影響下にあったころの作品。「青い花束」では、こんなことを考えていると追いはぎ?にあい、目玉をくりぬかされそうになる。追いはぎは青い眼が目的だったそうだけど、パスはそうではなかったらしい。言葉は仮に聞いていたとしてもわからない、ということかな。 「正体不明・・・」は正体不明・・・何をいっているのかな、と読んで行くとまったくわからない。 そして、パスがインドなどの影響を受けた次の時代の詩作品「白」・・・これもよくわからない・・・んだけど、上下に詩が分れている上の部分は男女の交わりをストレートに詠んでいるのかな。下は神話的な部分。 この「白」という作品がこの文庫のちょうど真ん中あたりにあることもあって、これを境にして「二人のエレーナ」の現代の恋愛とその下にある(フェンテス作品には必ずある、と思われる)神話構造が、裏返しとなって、先のパスの掌編2つ、そしてアストゥリアスの「グアテマラ伝説集」へと神話が表になっていくのかな?そう考えたりもした。そうすると「正体不明の二人」とは「二人のエレーナ」・・・? うーむ、出来過ぎた・・・ (2011 10/23)

Posted by ブクログ

2019/02/14

砂漠の戦い(ホセ・エミリオ・パチェーコ/安藤哲行) 小犬たち(マリオ・バルガス=リョサ/鈴木恵子) 二人のエレーナ(カルロス・フエンテス/安藤哲行) 白(オクタビオ・パス/鼓直) 青い花束(オクタビオ・パス/野谷文昭) 正体不明の二人への手紙(オクタビオ・パス/野谷文昭) グアテ...

砂漠の戦い(ホセ・エミリオ・パチェーコ/安藤哲行) 小犬たち(マリオ・バルガス=リョサ/鈴木恵子) 二人のエレーナ(カルロス・フエンテス/安藤哲行) 白(オクタビオ・パス/鼓直) 青い花束(オクタビオ・パス/野谷文昭) 正体不明の二人への手紙(オクタビオ・パス/野谷文昭) グアテマラ伝説集(ミゲル・アンヘル・アストゥリアス/牛島信明) 著者:ホセ・エミリオ・パチェーコ(Pacheco, José Emilio, 1939-2014、メキシコ・メキシコシティ、作家)、マリオ・バルガス・リョサ(Vargas Llosa, Mario, 1936-、ペルー、小説家)、カルロス・フエンテス(Fuentes, Carlos, 1928-2012、パナマ、作家)、オクタビオ・パス(Paz, Octavio, 1914-1998、メキシコ・メキシコシティ、詩人)、ミゲル・アンヘル・アストゥリアス(Asturias, Miguel Ángel, 1899-1974、グアテマラ、小説家) 訳者解説:安藤哲行(1948-、岐阜県、ラテンアメリカ文学) 訳者:鈴木恵子、鼓直(1930-、岡山県、ラテンアメリカ文学)、野谷文昭(1948-、神奈川県、ラテンアメリカ文学)、牛島信明(1940-2002、大阪志、スペイン文学) 解説:豊崎由美(1961-、愛知県、書評家)

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