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もうひとつの1Q84(2010 7)
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もうひとつの1Q84(2010 7)
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1Q84を社会学的(大澤真幸流)に読み解いた本。 普通に小説読むよりこれだけ読んだ方が面白いと思う。 いつも思うのだが、ここで書いてあるようなことを本当に小説の作者が言いたかったとして、なぜ小説というメディアを選ぶのだろうか。 正しく伝わない可能性がここまで高いメディアを。...
1Q84を社会学的(大澤真幸流)に読み解いた本。 普通に小説読むよりこれだけ読んだ方が面白いと思う。 いつも思うのだが、ここで書いてあるようなことを本当に小説の作者が言いたかったとして、なぜ小説というメディアを選ぶのだろうか。 正しく伝わない可能性がここまで高いメディアを。 映画でも同じことが言えると思うが、映画はその多くの目的をエンターテイメントに見出してると思うから、別にいいと割り切っている気がする。 そもそもミーハーな人が作るものだろうし。 でも小説はここまで時間をかけないと読めないとても大変なメディアであるのに、ようやく読んでももらったその結果として、いいたいことが全然違う風に捉えられているというのはとても残念な結果ではないか。 それなりにミーハーな小説家もいるかもしれないが、そうではなさそうな人(高橋源一郎、島田雅彦、村上春樹・・)はどう考えているのか。 やはりポストモダンの言説のように、作品が作者の手を離れて生き残ればいいと思っているのだろうか。 僕には多分耐えられない。
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