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人を不幸にしない医療 患者・家族・医療者 岩波現代文庫 社会227

山城紀子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2011/07/19
JAN 9784006032272

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人を不幸にしない医療

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2021/10/09

作品紹介・あらすじ: 認知症のお年寄りを「安全のため縛る」ということ、若く意欲的な医師が過労により亡くなってしまう現実…。医療を取り巻く過酷な状況を改善する試みが沖縄で始まった。「縛らない」ための試行錯誤、全国初の公務員医師労組の結成、白衣を着ないでの診療、患者が理解できるカルテ...

作品紹介・あらすじ: 認知症のお年寄りを「安全のため縛る」ということ、若く意欲的な医師が過労により亡くなってしまう現実…。医療を取り巻く過酷な状況を改善する試みが沖縄で始まった。「縛らない」ための試行錯誤、全国初の公務員医師労組の結成、白衣を着ないでの診療、患者が理解できるカルテの作成。沖縄での多様な実践を生きいきと描く、ヒューマンドキュメント。 本書で沖縄が救急医療のトップランナーだということを初めて知った。急患のたらい回しが社会問題になっている一方で、沖縄では一切聞かない。沖縄の医師が、東京で具合が悪くなり救急車の世話になった時、病院に直行する前に救急隊員が受け入れ先を電話で確認して何度か断られを繰り返し、やっと5件目で受け入れられ、急患を断る病院があることにびっくりしたという話は、沖縄の(県立)病院が人命を最優先している証拠ではないだろうか?もちろん、不備な体制で患者を受け入れて問題を起こすより、受け入れ態勢の整った先に移送する方が最終的には患者のためという理屈もわからなくはない。ただ、一刻を争う状況で患者を見捨てるのもやむを得ないという感覚は、やはり違和感がある。 その一方で、医者(特に研修医)の過酷な労働状況もひどい。職員すべてがオーバーキャパで仕事をしているため、自分が休むと周りに迷惑をかけると、責任感の強い医師ほど頑張りすぎ、過労死になったり、休職ではなく退職を選択をする。研修医の実態は、学生の延長だという認識で、社会保険の加入なし、雇用保険なし、最低賃金以下の給料、ありえない超過勤務など「労働者」扱いさえされていないのが実情。受験エリートであるはずの彼らが、こうしたおかしな仕組みの下で唯々諾々と従っているのが不思議でしょうがない。さらに、こうした過酷な労働環境が、つまらない医療ミスを引き起こしかねない要因にもなっている。 そして、患者の拘束問題。病院側からすれば、事故防止のため、患者の体を固定する行為が長らく正当化されてきた。そんな中で、沖縄の医療法人アガペ会では1999年5月から「抑制外し」宣言を行った。これは、患者の人権の問題であり、ケアの質の問題でもある。とはいえ、その結果、事故が起きたら誰が責任を取るのかという指摘はあるが、医療先進国の米国では、「抑制の効果と結果を見ると、患者の身体的、機能的能力を低下させ、大きな心理的後遺症を残し誹謗率を上げている」という研究結果が出されている。抑制といっても、身体的なものだけではなく、言葉や薬を使った抑制にも警鐘を鳴らす。 こうなると、患者や患者家族との話し合いによって、彼らの真の要望をいかに医療現場に反映させるかがポイントとなる。 最後は、カルテの問題。カルテは誰のものか?という基本的な問いから、カルテを患者に渡し始めた病院が沖縄にある。カルテは、医療過誤を防ぐ効果もあるし、患者の知る権利(情報公開)や医師サイドの説明義務やインフォームドコンセントにも活用できるスグレモノです。 何よりも、カルテ付きの処方箋は調剤薬局で薬剤師が薬を渡すときに適切なアドバイスができるメリットがある。こうした、患者に寄り添った取り組みが、沖縄発だという点は示唆的である。 コロナ禍で、病床確保補助金だけもらい、ベッドを増やさなかった医師会の姿を見せられただけに、こうした取り組みが余計に神々しく見える。

Posted by ブクログ

2011/10/02

自身も沖縄生まれで、沖縄タイムズの記者だった著者が、「抑制」「医師の働き方」「患者に沿う医療」をテーマに取材し、2003年にまとめた一冊。文庫化にあたり、当初の取材から約10年後の現状も巻末にフォローされている。 確実に変わっていくことと、行ったり来たりを繰り返すこと、続けること...

自身も沖縄生まれで、沖縄タイムズの記者だった著者が、「抑制」「医師の働き方」「患者に沿う医療」をテーマに取材し、2003年にまとめた一冊。文庫化にあたり、当初の取材から約10年後の現状も巻末にフォローされている。 確実に変わっていくことと、行ったり来たりを繰り返すこと、続けることのむずかしいこと、ジレンマはあっても、少しずつ進んでいく人々の姿がある。 「人を不幸にしない医療」というタイトルが、現在もなおそのまま、大きな課題としてつきつけられている気がする。

Posted by ブクログ

2011/08/16

「抑制」という一般の耳には馴染みがない言葉。医療現場、介護現場での「拘束」のことだ。願わくば・・・2011年現在、できるだけ多くの施設が「抑制ゼロ」であることを願う。 医者の過重労働という問題。医者は「もうけている」という秘かな心理が、我々にはないだろうか。医者が奉仕するのは当た...

「抑制」という一般の耳には馴染みがない言葉。医療現場、介護現場での「拘束」のことだ。願わくば・・・2011年現在、できるだけ多くの施設が「抑制ゼロ」であることを願う。 医者の過重労働という問題。医者は「もうけている」という秘かな心理が、我々にはないだろうか。医者が奉仕するのは当たり前・・・という勝手な思い込みを我々はしていないだろうか。 カルテの公開。日本のどこの病院に行っても、自分のカルテが必ず受付でもらえるようになればいいのですが・・・・。

Posted by ブクログ

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