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ブリギーダの猫
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ブリギーダの猫
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
第二次世界大戦時のポーランドを舞台にした物語。 レジスタンスまでいかないけど反ナチな親をもつポーランド人少女が主人公。 だからホロコーストを扱ってはいるけれど間接的で、主人公に「罪」を負わせなくてすむ。 主人公のモデルになった女性の父は、幼い娘にゲットーを見せて、記憶にとどめさ...
第二次世界大戦時のポーランドを舞台にした物語。 レジスタンスまでいかないけど反ナチな親をもつポーランド人少女が主人公。 だからホロコーストを扱ってはいるけれど間接的で、主人公に「罪」を負わせなくてすむ。 主人公のモデルになった女性の父は、幼い娘にゲットーを見せて、記憶にとどめさせようとしたらしい。 著者は子供に残酷な出来事を伝えるべきなのか迷いながらこの本を書いたという。 その迷いが、加害者でも被害者でもない罪なき目撃者を主人公に設定した理由の一つでもあるんじゃないかと思う。 悪く言うと、書きやすいところに逃げてしまう思い切りの悪さが感じられる。 良く言えば、恐ろしい出来事で読者を脅すことなく、子どもの生活を書いたお話になっている。 タイトルは主人公が父の工場に勤めるユダヤ青年から預かった猫の名前。 「ブリギーダの猫」という呼び名は正確に言えば名前じゃない。 青年の妹、ブリギーダが飼っていたからそう呼んでいる。 猫と少女は会話が出来る。その点はファンタジーだけどストーリーはファンタジーじゃない。 猫は主人公を好きだけど、自分はブリギーダの猫であるというアイデンティティを持っている。 そこは侵せないから、主人公が猫に名前をつけることはない。 ポーランド人である主人公一家がフォルクリストを拒むのと同じ、尊厳の問題。
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ブリギーダの猫はブリギーダの猫以外の何者でもない。 主人公のモデルがいるようだが、もし私が主人公の親だった時、このような行動ができるだろうか。
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読まなくても良かった。「少女ヘレナが目にしたものは?」なんにでも、 答えが、というかヒントでさえ、きちんと記述されているとは限らない。 それは、果てしない想像力で包囲して捉えないといけない。きびしい。 乳母がちょっと極悪。
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