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失われた時のカフェで

パトリックモディアノ【著】, 平中悠一【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社
発売年月日 2011/05/02
JAN 9784861823268

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商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2023/06/25

あとがきで翻訳者も述べているが、ポール・オースターが好きな人はモディアノ作品を間違いなく好きになるだろう。 パトリック・モディアノ、何ともいえないこの読後感…癖になりそうです。

Posted by ブクログ

2020/05/21

語り手が変わる構成は面白く、その切り替わりに法則がなく、想像を裏切る。終わり方はさして重要ではないのかもしれないが、主人公の死で終わるのはやや唐突で、安直に感じる。?な死で終わることは、フランス映画でよくあることではあるが。

Posted by ブクログ

2019/10/22

パトリック・モディアノの小説に触れるのはこれで2作目ですが、この小説を読んで以前読んだポール・オースターの「ガラスの街」という小説の醸し出す空気を思い出しました。 舞台となるのはパリで実際の地名や街の様子が描かれており、以前に長年住んだ身としては実感を持てるのですが、この作品世...

パトリック・モディアノの小説に触れるのはこれで2作目ですが、この小説を読んで以前読んだポール・オースターの「ガラスの街」という小説の醸し出す空気を思い出しました。 舞台となるのはパリで実際の地名や街の様子が描かれており、以前に長年住んだ身としては実感を持てるのですが、この作品世界の中ではどこか空虚な、顔の見えない街、夢の中の情景のような感覚を覚えます。 印象に残った一節があります。「標ない漠々たる空き地のようにときおりみえるこの人生で、すべての消失線と失われた地平線の真ん中で、人はなんからかの目印(point de repere)を見出したいと希う。ある種の土地台帳を作成したい、と。行き当たりばったりに舵を切っているのだという印象をもう持たないですむように。そこで僕らはつながりを織り結び、危うい出会いをもっと堅固なものにしようとする。」 カフェが、登場人物達にとっての目印、そこに集まる人々にとっての中立地帯として描かれているのが、強く印象に残ります。実際、通りすがりの人々や、その界隈に一時期居住する人々の止り木のような役目を果たしているのが、パリのカフェだと思うのです。 その中立地帯にいる間は何者でもない。そんな時間を後で振り返るときに、人はその場所に永遠に還ることができるできるような気がします。

Posted by ブクログ

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