借りたもの。 沖縄本島の、琉球信仰の各地を巡る旅。 手書き文字のレイアウトでびっしり書かれていて、かなり濃厚な内容。 本州とは全く異なる信仰体系、自然がそのまま対象であったり、先祖崇拝・原始宗教的な部分が色濃いことを肌で感じる… 著者らはスピリチュアル？な視点から琉球信仰を感じようとしている。 磁場？(自然のエネルギー？)を感じるようだった。それが自然現象なのかは読んでいてよくわからなかったけれど… 波上宮について‘それまで自然のままの古来の御嶽を見てきたせいか、ちょっとした違和感(？)を覚えたことは否めません’　(p.21)とあったけれど、あそこはそれでも奥(崖の先端)の方は一般には禁足地状態になって良いのでは？と思いつつ、琉球本来の姿からはかけ離れている違和感、という点では同感なので、私は軽くジレンマを覚える。 斎場御嶽に久高島などで自然がありのままの姿で信仰の対象になっていることへの敬意を感じる。 沖縄の人々の生活と密接であること(先祖崇拝と結びついている)から、本州のパワスポ巡りとはまた異なってくることを冒頭でなんとなく仄めかしている…(実際、神社仏閣の敷地内に先祖のお墓があったりする) 見て回る時はやはり失礼の無いようにしたい。 動植物、石(や人工物の香炉も)、海だったら貝などの持ち出し禁止！(至極当然だけど) 金武宮・金武観音寺でボトルキープ休止とあるが、それは現在では行っていないとの事。 御願のお供え・ウサギムンの詳細、独自の形をしたお香・ヒラウコーの話、火の神(ヒヌカン)をはじめとする家庭の中の神様たち… 内容は盛りだくさんで読んでて飽きない。 それ以外にも観光要素の紹介に、お土産や食べ物の話も。