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菜種晴れ 中公文庫

山本一力【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2011/03/22
JAN 9784122054509

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商品レビュー

3.3

18件のお客様レビュー

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2021/08/23

江戸深川の油問屋の養女の二三(ふみ)を主人公とする時代小説。二三は天ぷら料理が得意である。グルメ小説的な描写もある。美味しい海老の天ぷらは尻尾も残さず食べてしまう(189頁)。この説明は理解できる。私もケンタッキー・フライド・チキンの骨付きチキンを骨も残さず食べてしまったことがあ...

江戸深川の油問屋の養女の二三(ふみ)を主人公とする時代小説。二三は天ぷら料理が得意である。グルメ小説的な描写もある。美味しい海老の天ぷらは尻尾も残さず食べてしまう(189頁)。この説明は理解できる。私もケンタッキー・フライド・チキンの骨付きチキンを骨も残さず食べてしまったことがある。 物語は砂村から大島村にかけての菜種畑から始まる。後の江東区の砂町や大島である。他にも富岡八幡宮や黒船橋など東京都江東区の土地勘のある人には馴染みの場所が登場する。これは『あかね空』や『おたふく』など著者の他の時代小説とも共通する。

Posted by ブクログ

2019/09/25

深川の油問屋に養女としてやってきた、勝山の菜種農家の末娘・二三(ふみ)の波瀾万丈な人生を描いた物語。 気性も素直で日頃の行いも良いのに、節目節目に苦難に見舞われてしまう二三。 その苦難を乗り越えてポジティブに生きる姿に励まされます。 ラストは一面の黄色が目にまぶしい、広大な菜の...

深川の油問屋に養女としてやってきた、勝山の菜種農家の末娘・二三(ふみ)の波瀾万丈な人生を描いた物語。 気性も素直で日頃の行いも良いのに、節目節目に苦難に見舞われてしまう二三。 その苦難を乗り越えてポジティブに生きる姿に励まされます。 ラストは一面の黄色が目にまぶしい、広大な菜の花畑が目に浮かぶようで、爽快な気持ちになりました。

Posted by ブクログ

2019/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

菜種農家の家に生まれ、菜種油の問屋へ養女にいった一人の女性、二三の半生記。 彼女はとても賢く、誠実に生きる姿は見ていて気持ちいい。 でも、ここまで苦難が積み重なるとそこまでしなくても…と思ってしまう。 この人の作品は登場人物が積み重ねてきたものを最後に崩してしまうことが多い気がする…。 ラストはさわやかな希望のある描写だったけど、彼女がもっと具体的に幸せになる姿を見たかった気もする。 そして天ぷらがとてつもなく食べたくなるので、そこも注意。

Posted by ブクログ

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