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未来ちゃん
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未来ちゃん
¥825
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商品レビュー
4.7
127件のお客様レビュー
久しぶりに写真集見たなぁ。 私の中で、たぶん一番有名な写真集といえるこの『未来ちゃん』を、読んだことはありませんでした。 表紙のインパクトなある写真だけが鮮明に記憶に残っていて、まぁ中を見てもこの子が写ってるんだろうなぁ(当たり前)と思うくらいでした。 図書館で見つけた時、...
久しぶりに写真集見たなぁ。 私の中で、たぶん一番有名な写真集といえるこの『未来ちゃん』を、読んだことはありませんでした。 表紙のインパクトなある写真だけが鮮明に記憶に残っていて、まぁ中を見てもこの子が写ってるんだろうなぁ(当たり前)と思うくらいでした。 図書館で見つけた時、あ、今かもなと手に取り、 なのに返す日を間近にしてやっと開きました。 開いてびっくり。 あれ?この子私かしら?というくらい、 やってることが一緒でした。 鼻水を垂らし、木の(うちの周りにはウロはなかったので)間にはいり、上り、木の葉に埋もれ、雪に埋もれ、花があればそこにうずくまり、布団があれば上り、押し入れに場所があれば上って暗闇を楽しみ(ひとりコールドスリープごっことかしてました)、猫がいれば覆いかぶさったり横に丸まったり(無視というやさしさをくれました)、溝があれば入り、きれいもきたないも一直線の世界で、私は生きていたことを思い出しました。 すごく強烈に。 こんなふうに真っ直ぐにカメラを見ることはできなかったけれど、この写真の中に、驚くほどあの頃の自分がいました。 彼女はもう大人になって、この写真集を手に取るたびに様々に感じて来たのだろうなぁと思うと、 それも含めてすごくいい写真集だと思います。 この写真集がヒットしたことが納得の説得力のある写真たちでした。
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侮っていた、自分ばか。梅佳代と混同していたくらい。 新潟佐渡が舞台。 本名は未来ではなく、写真家が未来ちゃんだと感じた瞬間にシャッターを切ったんだとか。 結構作為的ということだ。 とはいえここまで郷愁を掻き立てるものができるとは。 谷内六郎を思い出す。
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まぁ、これを「読み終わった」とするのはいささか気が引けるのですが、美しい本だったので。 青っ洟垂れてる写真とか、泣いてる写真が多いのな。 この子がお年頃になったら、きっとこんな写真が残って!なんて思っちゃうのかもw でもさ、掛け値なしに真剣に泣くことの清々しさというかね。 ...
まぁ、これを「読み終わった」とするのはいささか気が引けるのですが、美しい本だったので。 青っ洟垂れてる写真とか、泣いてる写真が多いのな。 この子がお年頃になったら、きっとこんな写真が残って!なんて思っちゃうのかもw でもさ、掛け値なしに真剣に泣くことの清々しさというかね。 悲しいから泣く。 悔しいから泣く。 不快だから泣く。 全力で、泣く。 いつしかそんな姿を、人に見られまいとするようになり、 涙の意味を考えるようになり、 わたしの涙はきっと、この写真の子の涙とは違う。 それが、羨ましかった。 眩しくて、羨ましくて、哀しかった。
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