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それぞれの東京
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それぞれの東京
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
まさにタイトル通り。昭和を生きた作家が東京でどう生きたかを短編集みたいにまとめてあり読みやすくなっています。当時の作家が愛用していた場所、作品が今も残るところがあることにもカンゲキしました。
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その町に 行ったことはない それでも おもしろいと思った その作家のすべての作品を読んだわけではない それでも その人となりが十二分に伝わってきた 歩いて暮らすことが どれほど 人生を豊かにしてくれるか そんなことを しみじみと 伝えてくる 一冊
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副題に「昭和の町に生きた作家たち」とあるように、ジャーナリストの著者が、23人の文人たちが暮らした東京の各エリアを訪ね、各人の著作や人生を振り返りながら懐かしい日々を偲ぶ記録。淡交社の美術雑誌「なごみ」に連載されていたものだが、添えられている写真(撮影・田村邦男)が素晴らしい。 ...
副題に「昭和の町に生きた作家たち」とあるように、ジャーナリストの著者が、23人の文人たちが暮らした東京の各エリアを訪ね、各人の著作や人生を振り返りながら懐かしい日々を偲ぶ記録。淡交社の美術雑誌「なごみ」に連載されていたものだが、添えられている写真(撮影・田村邦男)が素晴らしい。 取り上げられている文人たちは、明治28年生まれの画家・鈴木信太郎から昭和4年生まれの向田邦子まで。中には水上勉のように地方出身者も含まれているが、多くは東京生まれの東京育ちの人々ばかり。それも下町の出の人が多い。それには理由があるようで、戦前の下町には山の手と違って江戸以来の消費文化が根付いており、芸能事や洒落たものにうつつをぬかす趣味人が多かったからだと著者は分析している。 ぱらぱらと好きな作家や写真家、女優の項を見開きながら、ひとしきり彼此の人生について思いをはせるのが正しい読み方か。ひとしきり昭和の東京の思い出に浸れば、過去のノスタルジーの中に積み重ねられていく時代がまたひとつ増えたのだと気がつくものだ。
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