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我らが祖母は歌う

瀬川深【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2010/11/05
JAN 9784022508119

我らが祖母は歌う

¥220

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2012/03/14

喜美子さんは三たびため息をつき、リイトくんはもはや箸を置き、ミユヅちゃんは退屈そうにもぞもぞとおしりを動かしはじめ、私はヒビキくんの不思議な口調を面白く聞きながら、かつて宗之輔さんはどんな若者だったのだろうかと思いを馳せる。

Posted by ブクログ

2011/06/18

全編に「歌」が流れているのがうれしい 75歳の老女の一人称で書かれた 現代近未来社会への風刺小説としても 読める ところで ここに 登場する「歌」たちは 今も どこかで 歌われているのだろうか

Posted by ブクログ

2011/06/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

夫を亡くし、富山で一人暮らしをしている武村三枝子75歳。 東京お台場キャナルタウンという最先端の住宅地に住む次男家族の家でひと夏を過ごす。 このキャナルタウンはセキュリティがしっかりしているというのがウリで、 IDカードがないと出入りできない。 中にあるスーパーも現金ではなく、IDカードでの支払い。 洗濯物も庭に干せないし、庭の手入れも管理されている。 なのに、いろいろしてくれる管理人たちと住人も必要なこと以外会話してはいけない。 お金を持っている人ばかりが住んでいるのに、付き合いもあまりないためか、 へんな噂が先行してしまうこともある。 そんなところに、ずっと人間らしい生活をして生きてきた75歳の女性がやってくるのだ。 なんとも面白い設定。 時代の最先端をお金で買う人たちの生活をこの女性はどう感じるのか、どう対処するのか・・・ 息子不夫婦は共働き。夫は官僚で遅くまで働き、妻はフルタイムで働き、料理もしない。 毎日配達されるデリを家族は食べる。 小学生の女の子と中学生の次男がいて、長男は大学生になり京都にいってしまった。 次男は部屋に閉じこもっているばかりで何をしているのかさっぱりわからない。 祖母は末娘と仲良くなり、学校から帰ってくるのを迎えに行き、散歩し、おしゃべりし、歌を歌う。 8月に長男が自転車で京都から帰ってきて、この不自然な環境に腹を立て、呆れ、 閉じこもっている弟を諭す。 この家だけでなく、キャナルタウン内の不自然さがいろんなことからわかってくるし、 外から遊びにきた中学生の女の子が行方不明になりという事件も起きる。 この女性はこの奇妙な環境に逆らうことなく、ただあるものとして受け入れていく。 75歳の女性の頭の中で考えられたことがつらつらと文章になっているので、 現実と過去の回想とがごっちゃになっって、それもとってもおもしろい。 本当に老人の頭の中を覗いてみたら、こんな風なのかもしれない。 私はこの文章を読んでいるのが、とっても心地よかった。 それは私も老いてきた証拠かな。 私もこの祖母のように何かをしながら、何かを聞きながら、 自分の思いに耽っていることが多いから。

Posted by ブクログ

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