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響
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響
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商品レビュー
3.4
8件のお客様レビュー
大作曲家同士の邂逅を描いた実録かと思いきや、なんとフィクションであることに驚かされた『ベートーヴェンまいり』。100/100
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どの作品も、音楽に対する情熱・想いにあふれていた。 「ベートーヴェンまいり」 イギリス人の煩わしさと厚かましさが面白いとともに、ひやひやしながら読んだ。 最後が痛快だった。 憧れの音楽を理解している者と、うわべで浮かれているだけの者との対比が面白かった。 「クレスペル顧問官」...
どの作品も、音楽に対する情熱・想いにあふれていた。 「ベートーヴェンまいり」 イギリス人の煩わしさと厚かましさが面白いとともに、ひやひやしながら読んだ。 最後が痛快だった。 憧れの音楽を理解している者と、うわべで浮かれているだけの者との対比が面白かった。 「クレスペル顧問官」 非常に変人で危険な面もありそうに見えたクレスペルだが、人の真実は外から推し量れるわけではないのだな、ということをしみじみ感じさせる作品だった。 多分親子だな、ということは想像がついた。 ラストは、きれいにできていた。 え、でも、Bも死んでいたってことだよな? 「エゴイストの回想」 なんだか、すごく音楽家的な小説だったのに、この作者だけ音楽家じゃないのか。 でも、だからこそ、こういった天才音楽家の話が書けたのかもしれない。 心のやわらかい部分は、ニネットが司っている。 生活のために音楽をひいていた、お母さんみたいなニネット。 そのニネットに支えられて今の彼はあるのだけれど、子供は元気なうちは、死が近づくまでは、母のぬくもりを忘れて駆けるのだ。 どの作品もとても面白かった。
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ヴァーグナー『ベートーヴェンまいり』 ヴァーグナーってあのヴァーグナーさんですよね。小説も書いていたのですな。意外と面白い。 ホフマン『クレスペル顧問官』 ドストエフスキーやポーに影響を与えた人だと。歌劇めいたというか、回想を軸にしたいかにもドラマチックな物語。 ダウスン『エ...
ヴァーグナー『ベートーヴェンまいり』 ヴァーグナーってあのヴァーグナーさんですよね。小説も書いていたのですな。意外と面白い。 ホフマン『クレスペル顧問官』 ドストエフスキーやポーに影響を与えた人だと。歌劇めいたというか、回想を軸にしたいかにもドラマチックな物語。 ダウスン『エゴイストの回想』 著者は早逝のロリコン。世話になった女性を乗り越えて(見捨てて)出世していく男というモチーフ。よくあるがけっこう沁みる。
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