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さみしさのレシピ ディアプラス文庫

一穂ミチ【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新書館
発売年月日 2010/10/14
JAN 9784403522550

さみしさのレシピ

¥385

商品レビュー

3.6

15件のお客様レビュー

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2016/01/09

義理の甥×亡くなった叔母の夫。表紙を見て勝手に学生ものだと思い込んでいたのでびっくり。疎遠だった叔母の死をきっかけに、叔母が結婚していたことを知り驚く知明。初めて会った叔母の夫である慈雨はつかみどころのない男で、知明の状況を知るとあっさりと同居を提案してくる。二人で暮らしていくう...

義理の甥×亡くなった叔母の夫。表紙を見て勝手に学生ものだと思い込んでいたのでびっくり。疎遠だった叔母の死をきっかけに、叔母が結婚していたことを知り驚く知明。初めて会った叔母の夫である慈雨はつかみどころのない男で、知明の状況を知るとあっさりと同居を提案してくる。二人で暮らしていくうちに知明は慈雨がゲイであることを知り…というお話。 妹を嫌い、妹に懐いていた知明にヒステリックな態度をとる母親の存在が、一穂作品にしては珍しいなと思いました。(結構ゆるふわ系の母親が多かったような気がするので) そして、この話でも一穂さんが好きと思われるシチュが…!つくづく一穂さんて不思議な作家さん。どの作品をとっても、王道や既存の作家さんと似た展開がないのに、このシチュに限ってはわりと使ってくるよね。自分の萌えに忠実というか、テーマとしても根底に秘めたものがあるのかな。 閑話休題。ツン受は苦手なはずなのに、なぜか一穂さんのツン受は好き。さみしさも合わせもっているからかな。作品に散りばめられた雨のイメージも、さみしさを表していてしっとりといいお話でした。

Posted by ブクログ

2015/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

家族に恵まれず、満たされない欠落を抱えた二人が互いの孤独に寄り添ってくれた故人を媒介に運命の巡り合わせのように出会い、ゆっくりと穏やかに心を重ね合わせていく物語。 特に何か劇的な展開があるわけでもないのですが、しっとりと霧雨が雨が降り続けるようなけぶった世界観の中で二人のさみしさがゆっくりゆっくり重なり合い、やがてあたたたかな想いとなって形を変えていくのがとても心地よかったです。 いまにしてみると、どしゃぶりの原型的な世界観のようにも思えます。 デリケートで繊細で他人に心を閉ざし、虚勢を張っていた慈雨が剥き出しの孤独をそっと包んで寄り添ってくれた亡き妻への想いを綴った裸の想いが描かれたエッセイの文章の美しさと深い愛情に、慈雨という人の心の深く柔らかな部分にそっと触れたような優しさとぬくもりを感じられて涙が止まらなかった。 (発音出来ないヴの点々、と孤独感を吐露するシーンの、知明にだから打ち明けたのであろう深層心理をあまりにも慈雨らしい言葉と態度で示すシーンがとても好きです) 異性愛者である知明から寄せられた想いを慈雨が気の迷いだと跳ね除けるのは当然で、一度はあしらったあと、実果子を裏切ることは出来ないと本音を曝け出す慈雨の姿が痛ましくも切なくて、胸に迫りました。 その後の知明の決意の篭った告白と共に、ずっと孤独だった二人が共に生きることを選ぶ姿はただ眩しくて愛おしくてたまらなかった。 皐月、実果子、咲彦、慈雨の四人の関係と数奇な運命にはえーっとなりましたが(青を抱くの宗清と泉のお母さんたち……と)、女性の身勝手さやずるさ、残酷さを描くのも一穂さんらしいなぁと。綺麗事ではない現実の生き辛さ、それでもお互いに心を寄せ合おうとする強さ、優しさはとても胸に突き刺さりました。 愛おしくて優しい二人の重ね合った想いに包み込まれるようでした。

Posted by ブクログ

2015/08/16

亡くなったミカコさんを接点に、甥のちあき×夫の慈雨さん。いい年下攻めだった。忘れた頃にまた読みたい。フランス行きたい。

Posted by ブクログ

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