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故事成語の誕生と変容 角川叢書48

湯浅邦弘【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川学芸出版/角川グループパブリッシング
発売年月日 2010/09/25
JAN 9784047021488

故事成語の誕生と変容

¥1,815

商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

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2015/12/16

 原典での意味と、現在に通じている意味との間にズレのある故事成語を取り上げ、それらがどのような過程を経て変化したのかについて述べた本。その変化に大きく寄与していたのは類書だそうで、その関わり方が非常に分かりやすく説明されている。私はこの本で類書という存在を知ったし、有名な故事成語...

 原典での意味と、現在に通じている意味との間にズレのある故事成語を取り上げ、それらがどのような過程を経て変化したのかについて述べた本。その変化に大きく寄与していたのは類書だそうで、その関わり方が非常に分かりやすく説明されている。私はこの本で類書という存在を知ったし、有名な故事成語の原義や成語にまつわる寓話を知れたのも面白かった。

Posted by ブクログ

2010/11/26

 最初本屋で見たとき、成語に関する本がまた出たかと思ったが、なんとなく気になって手にとって少し読んでいくうちに、これは一般の成語ものとは一線を画す面白い本だと思い、購入して、その日のうちに読了してしまった。締め切りが迫っていた雑誌『東方』(2010・11 357号)の連載のテーマ...

 最初本屋で見たとき、成語に関する本がまた出たかと思ったが、なんとなく気になって手にとって少し読んでいくうちに、これは一般の成語ものとは一線を画す面白い本だと思い、購入して、その日のうちに読了してしまった。締め切りが迫っていた雑誌『東方』(2010・11 357号)の連載のテーマを「覆水盆に返らずの「盆」はどこからきたか」に変えるまでになったほどである。本書は、故事成語の形や意味がいかにして変容したかを追究した本である。とりあげられている成語は「杞憂」「沈魚落雁」「出藍の誉れ」「朝三暮四」「塞翁が馬」の五つ。「杞憂」は「天地崩墜」からなぜ「地」が取れたのか、「沈魚落雁」はなぜ逆の美人の意味になったか、「出藍の誉れ」の「出」は原書では「取」なのにどこで変わったか。「塞翁が馬」の「翁」も原書にないのに、どこで入ったか等々を問題にする。そして、それが類書による分類と改編の結果だという結論に導く。湯浅さんは、一つ一つの成語の変容を通して、「学問の下流化」が起きていることを言いたかったのだと思う。類書の利用といえば、古代日本人の漢籍の引用は、古典を直接読んだのではなく、類書を使ったのだという小島憲之氏の指摘を思い出すが、中国における類書の利用が成語の変容につながるという指摘はとても興味深い。

Posted by ブクログ

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