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神の棘(2)
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神の棘(2)
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商品レビュー
4.4
43件のお客様レビュー
戦争の恐怖や愚かさが淡々と綴られている中で登場人物たちがどう考え、行動していったかが繊細に描かれていた。 是非最後のシーンは自分で読むべきものだと思う。
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そこひっくり返してきましたか いやいやとても完成度の高い作品でした しかしながらやはり読んでいて気になったのは 果たして須賀しのぶさんは宗教に対して肯定的なのか否定的なのかあるいは中立なのかというところでした 自分が感じたのはその3方向それぞれに揺れ動いているような感じです ち...
そこひっくり返してきましたか いやいやとても完成度の高い作品でした しかしながらやはり読んでいて気になったのは 果たして須賀しのぶさんは宗教に対して肯定的なのか否定的なのかあるいは中立なのかというところでした 自分が感じたのはその3方向それぞれに揺れ動いているような感じです ちなみに中立というのは肯定と否定の間にあるわけではなくあくまで三角形のそれぞれの頂点というイメージです そしてあの暗黒の時代に宗教(カソリックと限定してもいい)が果した役割とは何だっのか考えさせられます そしてそれこそがこの作品の主題であることは『神の棘』という題名からも明らかなのではないでしょうか 自分自身は父親の葬式はお寺であげ、新年には神社に初詣に行き、クリスマスに浮かれる典型的な日本人で 神様の存在は自分にお願いごとがある時だけ湧いてくる人間です なのであまり「神」という存在を真剣に考えたことはありませんが もしあのユダヤ人の虐殺が『神の棘』だとしたら そして命令されあるいはそれが正しいと信じさせられ虐殺に手を染めたことが『神の棘』だとしたら そしてそれが「赦される」ためのものだとしたら そりゃあないだろうと それを納得できる精神構造こそ理解出来ません また作中で宗教は常に敵役を求めているという記述があり 恐ろしいことですが少しだけなるほどと思うところがありました 悪魔がいなければ神も必要とされないということです これは神が神として存在しうるために悪魔を生み出しているあるいは悪魔が生まれるのを歓迎しているともとれます ならば今現実の世界で行われている悪魔の所業も神が用意した棘なのでしょうか 止められない私たちに刺さった棘も一緒にいつか赦されるのでしょうか
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私はプロテスタントにしか関わらなかったので、カトリックの決まりごとに特に惹かれた。死ぬ間際人々は言葉より物質的なものにすがりたくなる、なんとなくわかるような気がする。 終わっちまった! 重かったな~。 アルベルト、いい人物だった。 10年後に再読したい。
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