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蕨ヶ丘物語 コバルト文庫

氷室冴子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1984/06/01
JAN 9784086106672

蕨ヶ丘物語

¥330

商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2023/11/15

図書館でやっていた古本市で見つけた拾い物。 氷室冴子、1984年の作品。 ⁡ 北海道の田舎町、蕨ヶ丘の名家、権藤家の姉妹たち、大奥様である小梅おばあちゃんの物語。 ⁡ 当時何度か読んでいるし、山内直実によるコミック版も読んでるので懐かしく再読しました。 ⁡ 「頭がピーマン」とか「...

図書館でやっていた古本市で見つけた拾い物。 氷室冴子、1984年の作品。 ⁡ 北海道の田舎町、蕨ヶ丘の名家、権藤家の姉妹たち、大奥様である小梅おばあちゃんの物語。 ⁡ 当時何度か読んでいるし、山内直実によるコミック版も読んでるので懐かしく再読しました。 ⁡ 「頭がピーマン」とか「蛍光芳香ペン」とか、ボーイフレンドの顔を「ひと昔前の寺尾聰」と評したり、時代だなあ。 ⁡ 氷室冴子ってこういう「田舎町の名家のお嬢様」みたいな世界観をつくるのがほんとにうまかったんだなとあらためて思う。一種のファンタジーだよね。 ⁡ 『クララ白書』を再読したときに妹とこの『蕨ヶ丘物語』の話も出て、「おばあちゃんが『舞踏会の手帖』をするのをよくおぼえている」と言ってたんだけど、今読んでもこの話がいちばんおもしろい。 ⁡ あとがきで氷室冴子が 「小梅おばあちゃんなんて、あれは理想そのものだな。 あれはきっと、五十年後の私の姿じゃないかしらんなんて、ひとりで悦に入ってるんです。そう、思いません?」 と書いていて、ちょっとしんみりする。 ⁡ 巻末のコバルトシリーズ目録には田中雅美、久美沙織、新井素子ら当時のおなじみのメンバーのほか 佐藤愛子『青春はいじわる』 南英男『ペパーミント・ラブ』 片岡義男『こちらは雪だと彼女に伝えてくれ』 アーシュラ・K・ル・グイン『ふたり物語』 風見潤・編『海外ロマンチックSF傑作選 たんぽぽ娘』 などが並んでいてラインナップの豊富さにびっくりします。 ⁡ 以下、引用。 203 あたしゃ、こう見えても、大正一年生まれなんだよ。明治生まれじゃないんだからね。 昭和の初めにモダンガール、モガと言われたのは、このあたしの世代なんだ。 ヘリオトロップの香水を漂わせて資生堂パーラーに行って、アイスクリンを食べたねぇ。 粋な黄八丈をシャリッと着こなして浅草に出かけ、水飴をなめながら夜間遊園地(ルナパーク)で見世物を見たものさ。花屋敷遊園地で、メリイ・ゴオ・ラウンドにも乗ったねえ。

Posted by ブクログ

2014/06/28

表紙と題名にあまり期待してなかったのですが…、読み始めて改心。 この、屍鬼か、いなか、の、じけんかと突っ込みたくなる田舎ぷりは大好きです。 2話目が文句なく面白いのですが、後継ぎは三女がよいよなぁ。

Posted by ブクログ

2011/07/04

お家の跡継ぎ騒動の話である。ふつうは跡継ぎになりたがる話になるわけですが、この蕨ヶ丘物語は、跡継ぎを逃れようと姉妹がそれぞれ策を練るのです。キャラクターがはっちゃけてておもしろい。氷室さんの会話調の文章は読んでいて痛快です。

Posted by ブクログ

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