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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NTT出版 |
発売年月日 | 2010/07/01 |
JAN | 9784757142077 |
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知能化都市
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知能化都市
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商品レビュー
2.3
3件のお客様レビュー
職場の図書館でなにげなく借りていた。あえていえば、本の色が緑色で変わっていた。 読んでみたら、鹿島とかで設計コンペにだしたり、一方で、まちづくりに関わっていたり、多才な建築家のエッセイのような本。 建築家からみた最近の設計コンペ事情などおもしろいが、あまり自分の世界には...
職場の図書館でなにげなく借りていた。あえていえば、本の色が緑色で変わっていた。 読んでみたら、鹿島とかで設計コンペにだしたり、一方で、まちづくりに関わっていたり、多才な建築家のエッセイのような本。 建築家からみた最近の設計コンペ事情などおもしろいが、あまり自分の世界には関係ないかな。 (1)マレイ・ゲルマン氏の「ひらめき4段階説」=没頭期、潜伏期、啓示期、証明期。(p220) あたりまえのようだが、確かに、没頭して知識を導入してから、うんうん悩んでいるうちに、あ、そうかとアイディアがでてくる。 (2)最近の設計コンペは、かっこいいからおもしろいに変わってきている。(p149) そうなのか。なんとなく、ルーズで癒し系が社会現象だけどそれが反映しているのかな。 (3)地権者で構成する吉祥寺東部地区まちづくりルール協議会は、街並み誘導型地区計画の導入を進めている。(p106) まちなみ誘導型地区計画は、路地などで、前面道路の容積率制限や道路斜線をとばして、建て替えを認める制度で、自分としては、かなり努力して実現した制度。当時の規制緩和、高層ビル建設のどさくさでまぎれこましたが、わかる人にはわかってくれて、たくさん活用してもらってうれしい。 全体を通じてえとりとめもないが、これから高層ビルががんがん建つ時代でもないのに、そういう大規模建築物でめしをくう建築家は大変だろうね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
正直なところ、これでは本として出す意味はあまりない気がした。ただ、読みながら思うところはあったのでメモしておきます。 崩壊する近代都市での都市の読み解き はっきりいって、この程度の分析や視点はだれでも持っている。まち歩きや自分の体験の感想にすぎない。 プリクラの分析 プリクラに関するアンケート結果。機能を四分類、名刺/日記/記念/変身。プリクラで培ったコミュニケーションメディア機能はブログ等へ引き継がれていく。 デオドランド社会の危険性 街の暗部を排除/除菌するような都市政策、ゾーニングへの継承。 読後の思考メモ 人間の個別性や多様性を踏まえた都市サービスを提供する「知能化都市」のあり方。このテーマ設定は面白い。よく既成市街地の魅力と再開発エリアの魅力が比較論で議論されるが、実はそれらの比較は都市サービスのありかたから生まれる魅力を考えると少し違ってくる。既成市街地に再開発が挿入されたとき、そのサービスのあり方がより個性にあふれ多様性を持てば、それは共存し魅力へとつながっていく。一方で、再開発によってまちの魅力を失う場合もあれば、再開発しないことでまちの魅力を失う場合もある。 この本の中では、丸の内や汐留の事例をやや否定的に、六本木をやや肯定的に、秋葉原を虚構と現実の混在による二重化した都市、渋谷を今後期待できる都市と見ている。ただ、あまりにも短絡的な理由もしくは借り物の論理だけで説明してしまっているところに説得力のなさが見受けられた。プリクラの例を出したように近年のトピックを活用して話をしたいのなら、丸の内界隈の皇居ランナーの動向は見逃せないし、六本木麻布界隈の土地利用構成は、土地の起伏だけではなく交通利便性の問題が大きい。 最後に、大宮をフィールドに、人間の個別性や多様性を踏まえた都市サービスを提供する「知能化都市」のシステムを提案しているが、成立させるためにはモデル事業化等の位置づけで相当な土台を作らないかぎりは床を負担し続けられない気がする。ただし、既成市街地に対して再開発エリアが新たなシステムとしてうまく位置づけられるのであれば、受益者負担でも成り立つ仕組みに持っていける可能性はあるような気がした。
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著者は、大学で設計を学んだ後、設計や企画に関わり、街づくりにおける住民の意思決定プロセスの分析や商店街の再生計画におけるコンセプトワークを行っており、街づくりに対して実務レベルではなく、コンセプトレベルで関わっている。 「知能化都市」という題名のとおり、本書では建築のハードに着...
著者は、大学で設計を学んだ後、設計や企画に関わり、街づくりにおける住民の意思決定プロセスの分析や商店街の再生計画におけるコンセプトワークを行っており、街づくりに対して実務レベルではなく、コンセプトレベルで関わっている。 「知能化都市」という題名のとおり、本書では建築のハードに着目した街・建築の機能更新ではなく、情報技術を用いたスクラップアンドビルドに頼らない新たな街づくりの方策について書かれている。これは、建築の設計コンペにみる「かっこいい」から「おもしろい」への評価軸の変化、人間に対する「合理的」から「非合理的」への認識の変化などの社会学的な現代の潮流を感じたゆえの、それらの変化を分析し都市に落とし込んだ、新たな都市像の様相である。 著者が関わった橘銀座商店街での地域更新プログラムでは、その成果として「商店街の目標空間イメージの抽出」ではなく、むしろ「専門家の推奨モデルと商店主たちの理想モデルの乖離」があることを導き出した。この時地域住民は建築物と道路の整備を行わず、いまの町並みを維持し地域の文化を優先した。 ここに価値の二重性を見出し、多様性が街づくりで大切であると結論づける。 しかし、街づくりについては、意見交換やイメージの抽出はある意味前提条件を準備している段階であり、その後の折衝や意見の統率が最も重要な部分であり、なおかつ最も難しい部分である。その部分に関わる前に「価値の二重性」という結論で締めることは、著者の業務範囲ということもあるが、幾分不完全と言える。 デザイン行為とは、人の営みという多様性をある形式に定着させるものであり、コンセプトワークも形式や特異点を抽出し理論として定着させる行為である。このような収斂という行為を前提としている中で、「多様性」や「非合理性」を持ち出すと、当然に収斂という前提条件が否定されることになり、街づくりという行為そのものが否定される。 「多様性」や「非合理性」をデザインすることは、自己矛盾なのである。 さらに、街づくりの住人以外の人間が業として関わる上では対価が必要である。これは行政やNPOだから対価は不要という訳ではなく、税金という形で間接的にも対価を支払っている。ハードの整備に主軸を置かない街づくりは、他の事象も鑑みると社会の現状に即した考えといえるが、果たしてそれが一つの分野となるのか。それがボランティア以上の価値を生み出すことができるかが重要であると言える。
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