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これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2010/05/24 |
JAN | 9784152091314 |
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これからの「正義」の話をしよう
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654件のお客様レビュー
難解。 考えの違いこそが議論の核であり、定義付けは最も難しい行為だと思う。 普段は考えもしない設問が用意されている。自分の奥底にある正義感というものが、如何に曖昧であるかを突き付けられる。一見、公平な判断は突如として不公平に変貌する。何が正義か。 多数と少数。自由と制約。道...
難解。 考えの違いこそが議論の核であり、定義付けは最も難しい行為だと思う。 普段は考えもしない設問が用意されている。自分の奥底にある正義感というものが、如何に曖昧であるかを突き付けられる。一見、公平な判断は突如として不公平に変貌する。何が正義か。 多数と少数。自由と制約。道徳や宗教、政治まであらゆる事柄を、正義というテーマで考える。
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イマヌエル・カントとジョン・ロールズの章はかなり難解だったが、一冊を通して色々と考えさせられる本だった。本質をめぐる議論が交わされ、その名も「正義」と銘打った講義が大人気というのはさすがにアメリカだ。こういう論争に真剣に向き合う学生たちがたくさん居ることは本当に素晴らしいと思う。...
イマヌエル・カントとジョン・ロールズの章はかなり難解だったが、一冊を通して色々と考えさせられる本だった。本質をめぐる議論が交わされ、その名も「正義」と銘打った講義が大人気というのはさすがにアメリカだ。こういう論争に真剣に向き合う学生たちがたくさん居ることは本当に素晴らしいと思う。 究極の選択をわずかな時間で行わなければならない時、というのがある。その時に咄嗟に選ぶ一つの選択肢。その選び方のために、自分だったらこういう考え方でこちらを選ぶ、という訓練を行っておくべきなんだろうな。なぜそうしたか、という理由わ色々なことについて考える訓練。この国にはそういう大きな議論から身を遠ざける習性があるように感じることがある。自分たちで決めていく、という時代が来るのはいつだろうか?
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# 「正義」という言葉の裏側にある、思想への手引 ## 面白かったところ * 索引の引用が他の書籍などではなく、新聞記事や判例などより具体的なモノが多かったこと * それぞれのセクションについて取り上げる事実を、できるだけわかりやすい言葉で表現し、読者に...
# 「正義」という言葉の裏側にある、思想への手引 ## 面白かったところ * 索引の引用が他の書籍などではなく、新聞記事や判例などより具体的なモノが多かったこと * それぞれのセクションについて取り上げる事実を、できるだけわかりやすい言葉で表現し、読者にも考えさせるような構成だったこと ## 微妙だったところ * マイケル・サンデル先生自身の考えがあまり多くはなかったこと ## 感想 正直、僕にとってはかなり難しい本だった。5割理解できていたらいいかもしれない。 結論、この本を読んだからといって正義がわかるわけではない。 功利主義・リバタリアニズム・平等主義など、様々なポジションから見つめた正義がある。 あらゆる事象が史実として起きており、議論し、遥かに聡明な人々が苦渋の判断をしてきた歴史に触れることができる点はとてもいいと思う。 事実、僕は信じてきた正義はいい面もあれば悪い面もあることがわかった。 自分の正義が捻じ曲がるようなことがあれば、またこの本に縋り付くときがあるかもしれない。 己の、物事を判断する基準を知りたい人にはいい一冊なのではないだろうか。
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