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すばらしい雲 新潮文庫

フランソワーズ・サガン(著者), 朝吹登水子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1992/12/01
JAN 9784102118054

すばらしい雲

¥440

商品レビュー

3.5

9件のお客様レビュー

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2023/07/09

フランス人・ジョゼと アメリカ人・アラン。 夫婦の葛藤と行く末を描いた物語。 「一年ののち」に続くジョゼの物語。 冒頭、ジョゼはアメリカ・フロリダにいて アランというアメリカ人と結婚していた。 アランはジョゼに執着し、嫉妬し、妄執する。 何度も繰り返される冷たい詮索と息苦しい...

フランス人・ジョゼと アメリカ人・アラン。 夫婦の葛藤と行く末を描いた物語。 「一年ののち」に続くジョゼの物語。 冒頭、ジョゼはアメリカ・フロリダにいて アランというアメリカ人と結婚していた。 アランはジョゼに執着し、嫉妬し、妄執する。 何度も繰り返される冷たい詮索と息苦しい圧迫。 ジョゼは行きずりの船乗りと情事を持つ。 そして、何度もの夫婦の葛藤や言い争いののち、 ジョゼはパリへ。 アランは追いかけてくる。 別れそうで別れない。 アランの圧迫に嫌気を感じつつ、 どこかで求めているジョゼ。 途中、「一年ののち」で ジョゼを思っていた ベルナールが出てきて ジョゼを救おうと試みるが、 それはやはりジョゼ本人次第。 恋愛とは、孤独な魂を埋め合う葛藤。 アランの圧迫を逃れて、 孤独になりたいジョゼ。 しかし、孤独になると、 いつもアランとの時間を思い出す。 その堂々巡り。 ラスト。 疲れ切った二人の会話で 物語は終わる。

Posted by ブクログ

2021/12/01

サガン独特の恋愛する男女の心理描写が相変わらず巧みで、期待を裏切らないサガンの空気感を楽しむ事ができました。それを壊さない翻訳も素晴らしいのだと思う。 今回もサガンが活躍した当時のフランスのブルジョワジーの世界が読み取れるのと同時に、フランス人から見たアメリカ人の印象の様なものも...

サガン独特の恋愛する男女の心理描写が相変わらず巧みで、期待を裏切らないサガンの空気感を楽しむ事ができました。それを壊さない翻訳も素晴らしいのだと思う。 今回もサガンが活躍した当時のフランスのブルジョワジーの世界が読み取れるのと同時に、フランス人から見たアメリカ人の印象の様なものも描かれていて面白かった。 ジョゼが夫の執着に苦しみ逃げ出してもまた戻ったり奔放な行動を取ったりする様や、アランが嫉妬のあまり行き過ぎた言動に走る姿は、同年代の頃に読んだらとても苦しい気持ちとなったりどちらかに共感できなかったりするのだと思うが、この年代を通り過ぎた今の自分にはどちらの気持ちもわかる様な、追憶の中にいる様な気分になります。

Posted by ブクログ

2019/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きなジョゼ。『一年ののち』のジョゼが好きでもう一度会いたくて、続編を読んだ。 けれど何だかガッカリ。彼女の自由さが失われてしまっていると感じた。大人になったっていうことかもしれないが、前回のジョゼの自由さ、男に振り回されることがない感じ、常に自分本位というか、、とにかく何か魅力的なものがあったのだけれど、、今回のジョゼは突飛だったりはしたものの、前回の彼女とは違った。あんな夫と早く別れればいいのに、とも思ったが別れられなかった理由も分からなくもないので、彼女を責めることはできないだろう。

Posted by ブクログ

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