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ダロウェイ夫人 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2010/05/10 |
JAN | 9784334752057 |
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ダロウェイ夫人
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商品レビュー
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28件のお客様レビュー
のどかで平和なロンドンの一日。夫人は、パーティーの準備のための時間を気にしながらの買い物をする。そこにすがすがしさがある。ただ気がかりなのは、大物と結婚する前に交際していた人のこと。その頃のほうがどちらかといえば若い時期だし、のうてんきだった。それがよかったのだが、こういうことに...
のどかで平和なロンドンの一日。夫人は、パーティーの準備のための時間を気にしながらの買い物をする。そこにすがすがしさがある。ただ気がかりなのは、大物と結婚する前に交際していた人のこと。その頃のほうがどちらかといえば若い時期だし、のうてんきだった。それがよかったのだが、こういうことになり、今は兵士として傷ついたりして、その人はおそらくはPTSDのようになり暮らしている。という話だったと思うけど、これは夫人自身の光と影なのだ。終わり頃パーティーで、娘が出てきて、ある意味これは一般的娘論の本という読み方も出来るだろう。
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登場人物の環世界(主体にとって知覚できる空間・時間)が織りなすシャボン玉の中で、バスケやサッカーでボールをパスしあうように、次々と主観がシャボン玉からシャボン玉へ渡り歩いていく、と私はとらえています。 1つの主観が、別のシャボン玉の客観になっていくところが面白いです。また、それぞ...
登場人物の環世界(主体にとって知覚できる空間・時間)が織りなすシャボン玉の中で、バスケやサッカーでボールをパスしあうように、次々と主観がシャボン玉からシャボン玉へ渡り歩いていく、と私はとらえています。 1つの主観が、別のシャボン玉の客観になっていくところが面白いです。また、それぞれのシャボン玉がよくできているのが、バージニアウルフの読み応えだと感じました(この本しか読んでないけど) アガサクリスティの「春にして君を離れ」も、主観からはじまりそれを俯瞰していきながら人間模様が暴かれていく(環世界の狭さ愚かさを赤裸々にしていく)話で、なんか似ている気がします。イギリスの女性作家の特徴なのかも??
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印象派やマリー=ローランサンの絵画のような淡い色彩を思わせる作品。全体的に少々退屈で、主人公ダロウェイ夫人がお上品すぎるきらいはある。ただ、第一次大戦に従軍した青年セプティマスのPTSDに苦しむ心理描写や、ダロウェイ夫人の回想の中の女友達とのキスシーンなどは大変素晴らしい。
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