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黒井千次【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2010/03/26
JAN 9784103272090

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商品レビュー

3.3

11件のお客様レビュー

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2018/12/31

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Posted by ブクログ

2015/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

妻に先立たれ、時折様子を伺いにくる娘がいて、長く一人暮らしをしている浩平。 70代に差し掛かり、残された人生の時間もあと残りわずかという、行き止まりを意識するようになってから ふと学生時代の重子の存在を思い出すのと同時に、偶然再会することができた。 道で拾い持ち帰った葡萄の枝が、思いもよらず生命力を吹き返したけれど、 鉢を植え替えてからは、やはりうまくいくわけもなく 進展するかと思った重子との関係も、あっけなく途切れてしまった。 老い。 そこには老いしかない。 短めで読みやすい。 老人の気持ちが、ちょっとわかった。 しかし老人の接吻とか、おえーって思うことしか、ない)^o^(

Posted by ブクログ

2012/07/12

 自分が独り生きるようになったら、きっと何かの苗を植えたくなるだろうな。  行き止りと思える人生に、何かを、先があるものを、見たくなるのではないか。  自分がいなくなった、その後に残る何か。  ちょうど両親と同じ年齢の主人公なのだが、何故か親ではなく、自分の老後の姿を想像しな...

 自分が独り生きるようになったら、きっと何かの苗を植えたくなるだろうな。  行き止りと思える人生に、何かを、先があるものを、見たくなるのではないか。  自分がいなくなった、その後に残る何か。  ちょうど両親と同じ年齢の主人公なのだが、何故か親ではなく、自分の老後の姿を想像しながら読み進めた。  どんな毎日が待っているのだろう。  若い頃の思い出の品を捨てられずにとっておくのだろうか。  行き止まりに気が詰まる日々なのだろうか。  ときめく思いは再び訪れるのだろうか。  「春の道標」の際に待ち焦がれた手紙はメールに代わったが、ドキドキする気持ちはあの少年と変わりない。  

Posted by ブクログ

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