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光車よ、まわれ!
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商品レビュー
3.6
22件のお客様レビュー
情景がありありと浮かんできてすごい。なんか、ぞくぞく怖いけどわくわくして、起きてもいつまでも記憶に残ってる夢を見てるみたいだった。 冒険譚の詳細が全て明かされないことも、細かいことは覚えていられない感じが夢みたい。 ルミのお兄ちゃんはどこにいったの?クラスメイトや先生たちはどうし...
情景がありありと浮かんできてすごい。なんか、ぞくぞく怖いけどわくわくして、起きてもいつまでも記憶に残ってる夢を見てるみたいだった。 冒険譚の詳細が全て明かされないことも、細かいことは覚えていられない感じが夢みたい。 ルミのお兄ちゃんはどこにいったの?クラスメイトや先生たちはどうしてウラの世界の仲間だったんだろう。龍子には本当にもう会えないの?夜間閲覧室はなんだったのかな。 冒険譚を読み終わった後にも想像できることがたくさんたくさんあって、本を読んだらそれで終わり。じゃなくてずっとわくわく楽しませてくれるなんて天才!
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子どもの頃から存在は知ってたんだけど、司修の絵が怖くて読めなかった。しかし、あちこちで良い噂を聞くので、もう充分大人だし、読んでみることにする。 表紙と挿絵はスカイエマになっていて見た目の怖さはかなり薄くなっていた。 一読して思ったのは、「読む時期を逸したな」。これ、小学生で読ん...
子どもの頃から存在は知ってたんだけど、司修の絵が怖くて読めなかった。しかし、あちこちで良い噂を聞くので、もう充分大人だし、読んでみることにする。 表紙と挿絵はスカイエマになっていて見た目の怖さはかなり薄くなっていた。 一読して思ったのは、「読む時期を逸したな」。これ、小学生で読んだら、夢中になっただろうな、と。 水を操り、逆さまの世界から逆転を狙っている水の悪魔たちと、子どもたちの戦い。勝つためには三つある光車を揃えなければならない。 設定は現在の目で見るとロールプレイングゲームみたいなのだが、それを言ったら『指輪物語』だってそうだし、こちらが先から、もちろんロールプレイングゲームがこういうファンタジー小説を真似しているわけだけど。 昭和48年の発表だから、電話が呼び出しだったり、「誕生会」があったりするのは懐かしいが、その他は特に昭和を意識させるようなところはなく、今でも違和感なく読める。 ファンタジー系児童文学としてかなり異端なのは、登場人物が死ぬこと。ここまで死と隣り合わせの物語は今でもないのではないかと思う。 登場人物達の親子関係が薄いのが、余計に子ども達の戦いを厳しく孤独なものにしている。普通の児童文学なら、優しい、頼りになる大人が出てくるものだが、ここでは頼りになりそうな老人は死にかけている。 読後の余韻も複雑で深い。(龍子の名前の意味がわかる) 今読んでもかなり怖くて面白い。 しかし、司修の絵がないとやはりもの足りない。子どもの頃あんなに怖かったのにないとつまらない。スカイエマは人気のイラストレーターだが、司修程の繊細で湿度の高い表現にはならない。 松谷みよ子の本の挿絵も怖かったが、あれが他の絵では印象が全く変わってしまうと思う。 この本も司修の絵で出して欲しかった。 マンガ化するなら、楳図かずおではなくて諸星大二郎。
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爪を立てながらどうにか物語にしがみついて読了したけど、あかん、わたしには合わなかった。ダークな幻想小説とはほんとに相性が悪いなぁ…。
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