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さすらう者たち

イーユンリー【著】, 篠森ゆりこ【訳】

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定価 ¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2010/03/30
JAN 9784309205373

さすらう者たち

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商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2023/04/02

“ちゃんと彼らをみて”と本の向こうからイーユン・リーが語りかけてくる。“目をそむけないで“と。 だから僕は、痛みと哀しみに満ちた時代に生きる人々の物語を読む。 単純に共感できたり、入れ込める人物はいない。党という暴力装置に誇りと家族を奪われて擦り切れて行く老人、虐げられ世間に唾を...

“ちゃんと彼らをみて”と本の向こうからイーユン・リーが語りかけてくる。“目をそむけないで“と。 だから僕は、痛みと哀しみに満ちた時代に生きる人々の物語を読む。 単純に共感できたり、入れ込める人物はいない。党という暴力装置に誇りと家族を奪われて擦り切れて行く老人、虐げられ世間に唾を吐きかける少女、英雄に憧れる世間知らずの少年、蔑まれ軽んじられている小児性愛傾向がある青年。 だが、繊細に描かれた彼らの心の震えを追っていくと、僕の心も強く揺さぶられる。いつしか遠い見知らぬ誰かではなくなる。寝ぼけた価値観が蹴飛ばされる。 中国全土を混乱に陥れた政治運動「文化大革命」の終結が宣言されてから2年。中国建国初の民主運動として、首都で民主の壁運動(北京の春)が起きる。政治の思惑で許された束の間の言論の自由は、たちまち弾圧されていく。 そんな時代背景を纏って作中で渾江市民がとった行動は、1989年天安門事件、2014年雨傘運動、2022年白紙運動と続く隣国の苦しみに続いている。 ニュースが伝えることの後ろに、一人ひとりが抱える葛藤や怯え、迷いがあることに思いを馳せる。 リーが語る通り、人々は歴史の中ではなく、それぞれの今を生きているのだから。

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2022/06/15

おそろしなるかな全体主義国家。 改革解放路線になったとはいえ、著者はこれを書いた後、中国に帰れているのかしら。

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2021/06/23

文化大革命の終期にあたる時代の転換期、まさに中国全土がさすらっていた頃。 ある女性が無実の罪で、生きたまま腎臓を取られた状態で処刑された。 女性の同級生だった人気アナウンサーは、地位も名誉も夫も幼い息子も捨て、抗議運動を起こす。 それは、女性の両親や同じ町に住む平凡な人々を巻き込...

文化大革命の終期にあたる時代の転換期、まさに中国全土がさすらっていた頃。 ある女性が無実の罪で、生きたまま腎臓を取られた状態で処刑された。 女性の同級生だった人気アナウンサーは、地位も名誉も夫も幼い息子も捨て、抗議運動を起こす。 それは、女性の両親や同じ町に住む平凡な人々を巻き込んで思わぬ方向に進んでいく。 凄い筆力でぐいぐい読ませるが、残酷なシーンも多く読むのが辛かった。 辛いからこそ、読むべき本とも言える。

Posted by ブクログ

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