大日本図書の世界の翻訳幼年童話集「ゆかいなゆかいなおはなし」シリーズ。 https://www.ehonnavi.net/special.asp?n=1005 ハロルドは、リトルリーグのなかでいちばん小さい選手です。守備でもエラーばかりだし、バッターボックスに入ってもバットがボールにあたったこともありません。ハロルドはみんなの片付けやボール拾いをがんばるのですが、居場所はベンチだけなのです。 そんなハロルドに、ある試合の大事な場面で出番がきたのです！ 相手ピッチャーは、早いストレートも、スローカーブも思いのまま。ツーストライクに追い込まれたハロルドは考えます。ぼくは小さいから、相手ピッチャーのボールをアウトにできないかな？ そしてついに最後の一球、ハロルドはバットをふりました！ ＝＝＝ さすがアメリカ、児童文学なのに野球用語が使われるし、バッターとピッチャーのバッターボックスでの駆け引きが書かれてる！ 物語はまあ予想通りの展開ですが、小さい子が諦めず頭も使ってヒーローになる姿は清々しいですね。

リトル・リーグでいちばん小さな選手ハロルドは、チームメイトからばかにされても、一生懸命練習をがんばる。でも、守備もバッティングも全然ダメで、ベンチを温め続ける日々を送る。そんなハロルドが、９回裏２アウトの状況で奇跡を起こす。 野球好きの子にはたまらない本。ハロルドの懸命な姿や大活躍するラストには感動するだろうし、うまくいかなくて悔しい思いをしている子は、ハロルドに共感し勇気づけられるだろう。素敵な話だった。

「リトル・リーグのなかでいちばんちびっこのハロルド-。ツー・アウトまんるい!いよいよちびっこせんしゅのでばんです…。さあ、どんなかつやくをするでしょう?小学校低学年向。」 ハロルドは一番小さな選手ですが、一生懸命。読者は応援したくなる！途中でコーチやお父さんがハロルドを励ましてくれるのも素敵。絵が多く読みやすいので野球に興味がない子でも、もちろん野球が大好きな子も楽しめる。