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C3-シーキューブ(9) 電撃文庫

水瀬葉月【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング
発売年月日 2010/03/10
JAN 9784048683975

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商品レビュー

3.8

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2010/03/14

トータルバランスとしてはシリーズ最上級かも

作品全体のバランスという意味ではシリーズ最上級の出来映えではなかろうか。グロ成分控えめ(というか、ほとんどない)が最近のテイストに合っていて、正反対なキャラのゲストヒロイン【千早】と【伍鈴】が、可笑しくも可愛らしいコンビで笑わせてくれる。まぁ、困ったちゃん達ではあるが、やろうとし...

作品全体のバランスという意味ではシリーズ最上級の出来映えではなかろうか。グロ成分控えめ(というか、ほとんどない)が最近のテイストに合っていて、正反対なキャラのゲストヒロイン【千早】と【伍鈴】が、可笑しくも可愛らしいコンビで笑わせてくれる。まぁ、困ったちゃん達ではあるが、やろうとしたことにはいじらしさもある。意外な手強さを見せてのハラハラ感を演出しながら、「その後」にもう1つストーリーを挿み、終始笑わせておいての不意討ちでホロリとさせるニクい構成が素晴らしい。このはほどではないものの、なかなかナイスでけしからんスタイルな千早の「真の姿」が可愛らしい挿絵付きで披露されるオマケ付き。場合によっては準レギュラーに成り得る余韻を残して結んでいる。 しかし、今回も春亮とその居候達の屈託のない、騒々しくも微笑ましい応酬が可笑しくて仕方ない。大晦日や初詣が初めてなフィアの新鮮な反応と、このはも含めた「無礼講」が思わぬ方向に進んでしまう面白さが、いんちょーこと錐霞の同行でパワーUPして楽しめる。最終的には白穂&サヴェレンティも登場して、ほぼオールスターなのも豪華で良い。しかも今回はサヴェレンティが珍しく(?)貢献している。 春亮達の予想がナナメ上に覆される形で幾度となく手詰まりになる度に、「キター!」と喝采を贈りたくなるような、状況が打開されそうな場面が出てきて盛り上がった。それはメールの着信だったり全員集合だったり変身だったりと、それほど大仰なものでもないのだが、実に絶妙なタイミングで、時に面白く現れてのカタルシスがあった。あと、今回はフィアが「同類」だけでなく人間にも説教をぶちかましたことを記しておかねばなるまい。もぅほとんど人間に近づいているフィアが、娘っ子相手とはいえ「先輩」として的を射た正論を講じるのが何だかカッコ良くて頼もしかった。

DSK

2014/06/09

今回は正月のエピソードです。初詣に訪れたフィアたちは、丑の刻参りをおこなっている巫女さん2人を目にします。眼鏡のセクシー巫女は、神社の神主の娘である早川千早。そしてもう一人は、呪われた道具の伍鈴。フィアたちは2人に、人を呪うことの愚を説いて儀式をやめさせようとしますが、何と伍鈴が...

今回は正月のエピソードです。初詣に訪れたフィアたちは、丑の刻参りをおこなっている巫女さん2人を目にします。眼鏡のセクシー巫女は、神社の神主の娘である早川千早。そしてもう一人は、呪われた道具の伍鈴。フィアたちは2人に、人を呪うことの愚を説いて儀式をやめさせようとしますが、何と伍鈴がいきなりフィアに口づけをします。これによって、彼女は伍鈴に声を奪われ、声を出せなくなってしまいます。 フィアの声を取り戻すため、春亮たちは千早と伍鈴を探すことになります。神主の協力もあってようやく彼女たちの居場所を突き止め、フィアの声を取り戻すことに成功しますが、今度は春亮の声が奪われてしまいます。さらに境内の複数の人びとが声を奪われていることを知ったフィアたちは、千早と伍鈴を止めて人びとに声を返させようとします。 蒐集戦線騎士領、闇曲拍明の研究室長国、ビブオーリオ家族会、ドラコニアンズという、呪われた道具をめぐってたがいに拮抗する4グループが出そろい、世界橋ガブリエルの正体も明らかになったところで、今回くらい春亮の父・夜知崩夏がらみのイベントかなあと予想していたのですが、ここにきてさらなる新キャラ導入で、物語の落ち着く先がますます遠のいた感じがします。

Posted by ブクログ

2010/04/08

呪われすぎて人化してしまった道具(禍具(ワース))との、ドタバタラブコメ(?)なこのシリーズですが、今回はインターミッション的な一冊。 前巻までの組織絡みの話から離れ、久しぶりに野良禍具との話になっています。時期は前巻のクリスマスからちょっと進んで年末年始。内容自体はいつも以上...

呪われすぎて人化してしまった道具(禍具(ワース))との、ドタバタラブコメ(?)なこのシリーズですが、今回はインターミッション的な一冊。 前巻までの組織絡みの話から離れ、久しぶりに野良禍具との話になっています。時期は前巻のクリスマスからちょっと進んで年末年始。内容自体はいつも以上にどったんばったんやっています。 組織がどこも絡んでこないので、メインストーリーとしては特に進展はありません。正直、新キャラのお披露目がメインなのかなーという気がします。 フィアをはじめ、各キャラの暴走っぷりをいつも通り楽しめます。

Posted by ブクログ

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