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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2009/10/29 |
JAN | 9784001156348 |
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クリスマス・キャロル 愛蔵版
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クリスマス・キャロル 愛蔵版
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商品レビュー
4.4
11件のお客様レビュー
この時期が来ると読みたくなる作品。ケチで冷酷なスクルージが幽霊と出会うことで改心し、別人のように変わるのだ。仕事仲間であったマーレイが現れ、「これからおまえを三人の幽霊が訪れることになろう」と伝える。その三人の幽霊と共にスクルージは自分に係わる過去、現在、未来を目にする。打ちの...
この時期が来ると読みたくなる作品。ケチで冷酷なスクルージが幽霊と出会うことで改心し、別人のように変わるのだ。仕事仲間であったマーレイが現れ、「これからおまえを三人の幽霊が訪れることになろう」と伝える。その三人の幽霊と共にスクルージは自分に係わる過去、現在、未来を目にする。打ちのめされ、今までの考えや生き方を改めるのだ。 イギリスのクリスマスの歴史、作者のチャールズ・ディケンズの功績など、訳者の脇明子さんのあとがきをとても興味深く読んだ。洋書のようなおしゃれなスタイルも素敵だ。
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読書界のために脇明子訳と村山英太郎訳を再読しました。 今回感じたのは書き出しの魅力! 私は書き出しが1番好きかも(笑)読書会ではいろんな訳があつまり、ここだけでも訳者ごとに読み比べて、やはり私は脇明子さんが好きでしたー!長く親しんできたのは村山英太郎訳なので...
読書界のために脇明子訳と村山英太郎訳を再読しました。 今回感じたのは書き出しの魅力! 私は書き出しが1番好きかも(笑)読書会ではいろんな訳があつまり、ここだけでも訳者ごとに読み比べて、やはり私は脇明子さんが好きでしたー!長く親しんできたのは村山英太郎訳なのですが、脇明子さんのを読んだら、もう戻れない。 引用 _つまり、マーレイ氏が死んだことは、ドアに打った飾り釘が死んでいるのとおなじくらい、たしかなことだったのです。 もっとも、まちがいなく死んでいるものの見本に、どうしてドアの飾り釘なんかを持ち出すのかと聞かれたって、私にもそんなことはわかりゃしません。私だったら、金物のうちでいちばん死んでいるものは何かと聞かれたら、棺桶の釘だと答えるでしょう。しかし、決まり文句というのは昔の人たちの知恵の産物であって、私などが浅はかにそれをいじりまわしたりしたら、それこそ世も末というものです。ですから、ここはひとつお許しをねがって、さっきの言葉をくりかえさせていただきましょう。すなわち、マーレイ氏が死んだことは、ドアの釘が死んでいるのとおなじくらい、たしかなことだったのです。_ いやぁ、シャレてる!村上春樹か! それになんか、春樹さんではなく、書き出しとしてどこかで読んだことあるなぁ。。この書き出し真似している作家さんたち多いのかしらん? 村岡花子さんの、本当に最初の部分もいいですけどねぇ。 _第一にマーレイは生きていないりそれについてはいささかの疑いもない。_ いささかの…いいですねぇ文豪感ありますわー。 そしてラストの、ほんと締めの文章もかっこいいし、翻訳ごとに読み比べるのが楽しい! _幽霊(スピリッツ)たちとのおつきあいは、これきりおしまいでした。そしてスクルージは、このときからというもの、ウイスキーやジンのような強いお酒(スピリッツ)とも縁をきり、禁酒主義を守るようになりました。 … ティム坊やの唱えていた言葉で、結びといたしましょう。 神さまのお恵みが、みーんなにぜんぶにありますように!_ いやぁ、素敵。韻を踏んじゃってる✨ ここはとくに訳の違いが顕著でした。やっぱり、脇明子さんが素敵で親切でした。 さて、内容といえば、皆さんご存知のように、ケチで酷い金の亡者であるスクルージが幽霊に導かれ、過去、現在、未来の自分の姿を見て、クリスマスの夜に改心するお話ですが、さらーっと読むと、んなアホな!そんなに簡単に改心するもんかねと、眉唾なのですが。。 実はこの物語の肝は、2番目の幽霊が見せた、「人間の子どもたち」でしょうか。 _この男の子は『無知』という。女の子は『欠乏』という。この二人と、その同類たちには、よくよく気をつけることだ。とりわけこの男の子にな。この子の額は『破滅』と記されているのが見える。それを消さない限り、この子たちのたどる道はそれしか無いのだ_ 子どもに例えるのが怖いですねぇ。恐ろしい顔をした子どもたちなんです。エドワード・ゴーリーの描く世界を彷彿とさせます。 スクルージは、成功者に見えるけれど、その成功の影に自分のしてきたことを知らない、見ようとしないという無知さ、欠乏、貧困にいる子どもたちを見ぬ振りしてきた生き方。そんなものを知らしめようと、幽霊がやってきたわけです。 何故こんなに簡単に一晩でスクルージは人が変わってしまったのか、想像してみたのですが、 結論としては、スクルージの中に、まだ改心することができそうな余地があったのだろうと、それは、共同経営者だった、たぶん、唯一の友人だった、マーレイにしか分からないのではないかしら。 マーレイの愛が、そうさせたのでは? という結論でなんとなく気持ちよく終わりました。 この時代のイギリスのお話には必ず産業革命の裏側、闇の部分が見えますねー。挿絵からも伝わる、この時代の人々の生活の様子が興味をそそります。 サンタもツリーもない、英国式のクリスマス。ガチョウも七面鳥も、焼くのはパン屋の貸しかまど。 ホカホカに湯気の出た鶏を持ってパン屋から出て来る人々の挿絵、すごくいい, (貸しかまどと安息日の話しも面白い。) それから、やっぱり甥っ子のフレッドの人間性もすばらしく。。 一見すると分かりやすく、単純なおはなしを、上手く書いているんですねぇ。 皆さんと語り合うことで、この本の良さを噛みしめました。
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スクルージがクリスマスの幽霊と旅をして考えを改める。 あとがきに、クリスマスの風習が廃れてきていた時代に書かれたものとあった。児童書も時代を風刺するものが描かれている。 訳だからかもしれないけど、言い回しが回りくどい気がする。
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