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看取りの医者
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看取りの医者
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
在宅医療、訪問医療の医師として、先駆け的な平野国美氏による終末期医療の実態を、いくつかの実際のケースが紹介されている。 在宅での看取りがいかに幸せで、平穏な望ましい死である事なのか実感される。 核家族化で、死が、老いが身近なものでなくなり、日本人は冷たい人ばかりになったのだろうか...
在宅医療、訪問医療の医師として、先駆け的な平野国美氏による終末期医療の実態を、いくつかの実際のケースが紹介されている。 在宅での看取りがいかに幸せで、平穏な望ましい死である事なのか実感される。 核家族化で、死が、老いが身近なものでなくなり、日本人は冷たい人ばかりになったのだろうか。悲しくなる。そうではない人が大半であると思いたいが。
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いわゆる「訪問医療」を実施している開業医によるノンフィクション。在宅での終末期医療の実例と、その道に至った自分自身の体験を綴る良書。 本書の中に「負け戦」という言葉が出てくる。最近読んでいる「神様のカルテ」シリーズにも同じ言葉が出てきており、その時は特に気にも留めなかったのだが、...
いわゆる「訪問医療」を実施している開業医によるノンフィクション。在宅での終末期医療の実例と、その道に至った自分自身の体験を綴る良書。 本書の中に「負け戦」という言葉が出てくる。最近読んでいる「神様のカルテ」シリーズにも同じ言葉が出てきており、その時は特に気にも留めなかったのだが、医者にとって普遍的な「死」あるいはそれに至る状況を指していう言葉らしいと初めて知った。なんという恐ろしい隠語であろうか。医者だとて万能の神ではないのだから生死を決める戦にはいつか負けるに決まっているのに、それでもそんな勝ち目のない戦いを続けなければいけないのだとしたらそれは辛すぎる。 確かに医療の目的の一つは死を遠ざけることであるから、本当ならもっと生きることができた患者さんが死を迎えることは負けに他ならないのだろうが、それも場合による。いわゆる寿命(お迎え、でもよい)が近づいた高齢者であれば、よく死ぬことはよく生きることだと弁え、上手に人生を閉じるためにそれを支える医療というのも必要とされているのが高齢化社会の実情であろう。 私自身は在宅での臨終にこだわりはないが、どこでどう人生を終わるにしても、それに至る道のりは自分で納得して選択した結果でありたい。それに必要なのが訪問医療なのか他の仕組みなのかはわからないが、最後まで自分らしく人間らしく生きることこそが、「よく」死ぬことに他ならないはずである。
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死を 家庭から追放しているという考えが今まで自分の中にはない考えだった。どう生きて死ぬのか考えさせられた。
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