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未来のための江戸学 この国のカタチをどう作るのか 小学館101新書

田中優子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2009/10/03
JAN 9784098250523

未来のための江戸学

¥220

商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2019/10/24

田中優子 「未来のための江戸学」 江戸文化論の本。 とても面白い。江戸学の骨組みは理解できた。さらに 江戸時代の儒教思想、政治経済、文化から 循環と因果の思考を抽出した「未来のための江戸学」の続編を読みたい。 未来のための江戸学 *江戸文化の本質=循環の価値観〜因果(原因...

田中優子 「未来のための江戸学」 江戸文化論の本。 とても面白い。江戸学の骨組みは理解できた。さらに 江戸時代の儒教思想、政治経済、文化から 循環と因果の思考を抽出した「未来のための江戸学」の続編を読みたい。 未来のための江戸学 *江戸文化の本質=循環の価値観〜因果(原因と結果)を検証しながら物事を決めていく方法 *循環の価値観の喪失=勝ち負けを考えること〜働くことを賃金でしか判断できない〜物の価値を値段で判断 「税金は貢物とは違う〜税金は預けただけ〜納めた後も、その使い道について発言権がある」 未来につなげたいこと *豊かさ=江戸時代の価値観 *エコロジー=循環 *ボランティア精神=アイデンティティに重きを置かず、他者と自己を分けない 江戸時代の価値観=豊かさ *拡大から縮小へ〜戦国時代までの競争社会、拡大主義をやめ、秩序を持った縮小社会へ *分をわきまえる→生きていくために際限なくむさぼる必要はない〜他者を侵さず生きてゆけるか考えるのが「分」 *豊かさとは、お金が入ってくることが豊かさなのではなく、充分な手間をかけられることこそ 豊かさ 江戸時代の商人倫理 *暴利をむさぼらない、過剰な利益を稼がないことが信用 *リスキーで大きな利益より 地道な継続性を重視 *経済とは 国土を経営し、物産を開発し、領地内を冨豊にし、人を救済するノウハウ ボランティア精神、自己と他者 *ボランティア精神とは 自己犠牲でなく、社会に与える行為〜他者と自己をはっきり分けられない状態 *自己がない=他者がいない *アイデンティティ→他者との違いを明確化→他者はの理解より、他者への不信と軽蔑に繋がる 江戸時代の少人数の組織「連」 *連は、出入り自由な小さな機能性集団 *知識や情報、創造性の質を判断できる 戦国時代と明治維新が好きな日本人への批判 *戦争は〜組織やリーダシップについて学ぶ場ではない *戦争は人類が乗り越えるべきもの、そういう対象で見ない限り考察するに足らない 「望ましい秩序を実現するために暴力は常に正当化される〜暴力あるいは非暴力は 精神状態であり 生き方である」

Posted by ブクログ

2019/08/24

アジア経済の発展が大航海時代を引き寄せたという、今までにない考え方がおもしろかった。 全体として、雑駁な印象はぬぐえないものの、江戸時代の風景が浮かび上がるようで興味深く読み終えた。 秀吉の愚かさ、倭寇の変遷などこれまでとは違った視点で中世について言及しており、そういう考え方も...

アジア経済の発展が大航海時代を引き寄せたという、今までにない考え方がおもしろかった。 全体として、雑駁な印象はぬぐえないものの、江戸時代の風景が浮かび上がるようで興味深く読み終えた。 秀吉の愚かさ、倭寇の変遷などこれまでとは違った視点で中世について言及しており、そういう考え方もあるのか、と目からウロコが落ちる心持ちがした。

Posted by ブクログ

2019/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者は、近代の物質主義や拝金主義と対比して、江戸時代を「循環」の時代と説く。また、いわゆる鎖国論を否定し、江戸時代を本格的なアジア外交の始動期と位置付ける。 筆者曰く、江戸時代と同時期のアジアは豊かだった。そのアジアからの豊かな物資の輸入に頼っていた「日本」だったが、その支払いに用いていた銀は生産高を少なくする一方。また、スペインの南アメリカの銀山開発により大きな打撃を受ける。このような世界システムの中におかれた「日本」は、アジアからの自立を図ることによって、「日本」内での自給自足、技術力の開発を達成した。そして著者は、江戸時代の始まりを外圧でなく、むしろグローバル化に伴う外圧を回避し、従来の拡大主義(豊臣秀吉の朝鮮出兵)を収め、自国生産へと転換することでなされたとする。 全体的に、著者の近代や欧米へのまなざしは厳しいものがあるが、それを差し引きバランスを取りながら、江戸時代の本質に触れられた良書。 特に、筆者の述べる江戸時代の始まりには感銘を受けた。 TPPが発効された現代と照らし合わせ、思索を深めたいと思う。

Posted by ブクログ

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