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訴訟
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訴訟
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商品レビュー
3.8
22件のお客様レビュー
知り合いに薦められて読みました。「審判」という名前の方が有名かもしれませんが、光文社の「古典新訳」文庫では、あえてより一般的な「訴訟」というタイトルにして、さらに元のテキストになるべく忠実に順番を並べたそうです。確かに読み進めると、最後の方は、おやっ?という箇所が登場しますが、チ...
知り合いに薦められて読みました。「審判」という名前の方が有名かもしれませんが、光文社の「古典新訳」文庫では、あえてより一般的な「訴訟」というタイトルにして、さらに元のテキストになるべく忠実に順番を並べたそうです。確かに読み進めると、最後の方は、おやっ?という箇所が登場しますが、チャプターの順序についてはあまり気にせず読むことをお勧めします。また日本語訳は全体通してとても読みやすかったです。 主人公のヨーゼフ・Kはある朝いきなり逮捕されますが、罪状がわかりません。逮捕した役人も罪状を知らず、「裁判」にかけられても下級の役人は罪状を教えてくれません(というか役人自体もわかっていないらしい)。その中で主人公は親戚や会社の同僚、弁護士や判事などとやりとりしますが、事態は進展せずストレスばかりがたまる・・・というような内容で、ものすごく印象に残るストーリーでした(この本のストーリーは一生忘れない気がします)。 理不尽さを小説にしたという解釈がありますが、私はAI全盛時代には、この小説のようなことが現実に起こるかもしれない、と感じました。フィリップ・K・ディックのマイノリティ・レポートにも通じる面があり、例えばAIが「〇〇氏は悪事を将来働くから逮捕せよ」と警察に指示を出すようなシナリオです。捕まった当人はいったいなぜ自分が逮捕されたのかわからないでしょう。「訴訟」はAI全盛時代にこそ読まれるべき本かもしれません。
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ディストピア小説を思わせる。半分ほど読んで、関心が途切れてしまった。その訴訟について、本人だけが何も知らされていない。 丘沢静也による新訳。16/03/20
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訳の分からないまま、裁判にかけられてるんだけど、なにか哲学的なにおいをかんじながらよんでます。 わたしたちの日常もわかったつもりなのに何か勘違いをして進んでいるのかもしれないなぁ。
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